小説♦②
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/11/13 15:18:30
*これはある本のお話なので もしかしたら 読んだことがある人は知っているかもしれませんが ご了承ください。w
昨日の 続きです☆彡
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あたしは急いでカバンからノートを出した。ノートのはしっこに「ありがとう」って書いて、あの人のほうへ近づけて見せる。伝わるかなぁ。
あの人は、ニコッとしてくれた。
あたしに向けられた、ステキな笑顔!幸せで胸がいっぱいになる。
今までずーっと見つめるだけだった、あの人。本を読みながら、ちょっとクセのある髪をかきあげる。指でリズムをとりながら本だなの前を歩く。本に熱中してるかと思うと、ときどき不意に窓の外をぼんやりながめたりする。そんなクセはいっぱい知ってるけど、そういえば、図書室以外でのあの人のこと、なんにも知らない。
カノジョ、いるのかなぁ?
横目でチラッと見ると、ちょうど向こうも本から顔を上げたところで、もろに目が合っちゃった。
あたしはあわてて問題集で顔をかくす。たぶん、顔は真っ赤になってる。
なんだかテレビドラマのヒロインになった気分。目が合うなんて、もしかして、あたしのこと意識してる??
あたしは、有頂天な心の中がバレないように、一生懸命、英単語の暗記に熱中してるフリをする。あの人との距離が、少しちぢまった気がした。
ところが、翌日、あたしが見たのは・・・・・・。
あの人が、女の子と楽しそうにしゃべりながら歩いてる。
いっしょにいるのは、学年一かわいくてモテモテのあの子。
生徒会の副会長もやってて、ハキハキしてて、知的な感じの子。
なんて、お似合いのふたりなんだろう!
あたしは、いつも静かに本を読んでるあの人しか知らない。
あんなに楽しそうにしゃべってるところを見たのは、はじめてだ。
どんなことをしゃべってるんだろう?読書家のあの人と、成績優秀なあの子だし、あたしにはついていけないような話で盛りあがってるのかもしれない。
ふたりの笑い声が、遠ざかっていく。
その後ろ姿を、あたしはぼうぜんとながめてた。
ひょっとしてカノジョ、なのかな?
ちょっと親切にしてもらったくらいで、ちょっと目が合ったくらいで、まいあがって期待しちゃうなんて、あたし、バカみたい。
ふたりが仲よく歩いてるシーンが、一日中頭の中をグルグルまわって、はなれない。
何をしてても、そのことばかり考えてしまう。
授業中、先生のしゃべる声が何も頭に入ってこない。友達と話してるときさえ、上の空。そんなあたしを見かねた子たちが、はげましてくれる。
「元気出しなよ。まだ、あの子がカノジョだってはっきりしたわけじゃないでしょ?がんばろうよ!」
「よし、うらない見てあげる。ほら、あんた何座?」
開いた雑誌のページには「12星座 恋がうまくいくコツ」というタイトルがあった。
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今日は終わります☆彡
続きはまた今度☆彡☆彡
よかったら 見てね♪♪
みるーーーーーーーーー