ぼくは　うさぎ！

うさぎの　ＫＵＲＯだ！

みんなには　くろ助　って　呼ばれてる！

なんで　くろ助　かって？

それは　この物語を　よんでね・・・



ここは　うさぎ　ばかりの
うさぎの　国　ピョンピョンランド！
この国で　はじめて　黒いうさぎが
生まれました・・・



おくさま！

生まれますよ　もうすぐ・・・

あっ！　なんて事でしょう・・・

はやく　はやく　私にも　見せて！・・・

・・・・


うまれたばかりの　うさぎは　布に包まれて
どこかへ　連れて行かれました・・・


私の　わたしの　子供は・・・

おくさま　残念です　死産でした・・・

なんてこと・・・・


母うさぎは　涙がとまらないぐらい
毎日泣いて　暮らしていました・・・



ある　村に　元気いっぱいの　うさぎがいました！


おはよー　ばあちゃん！

おぅ　おぅ～　ＫＵＲＯかい！

ばあちゃん　今日もニンジン　取って来たぜ！

毎日　ありがとうねー　ＫＵＲＯ

これから　町に　行ってくるよ！

気をつけてね！悪いヤツがいるからね～

うん　わかった　ばあちゃん　行って来るよ！



ＫＵＲＯは　村から　初めて　町に　行くのでした


うわ～！大きいな～　うさぎが　いっぱいだ～！


町を　きょろきょろ　見ていると・・・


なんだ　アイツ！　うさぎか？

黒い！不気味だ！

うゎ～　よく　外歩けるな！

出て行きな！シッシ！


ＫＵＲＯを　初めて見た町のうさぎは
くちごとに　気味悪がった・・・

なんか　知らんが　おれの事か？

なんで　おればかり　悪口　言うのかな？

おれ　なにもしてないのに・・・


そこに　町一番の　悪人　うさぎ団
おれたちワルサーズが　現れた！


おい！そこの　黒いの　なにしに来た！

え？おれの事か？

おれは　ＫＵＲＯだ！ば～か！

なに～　俺様に　たてつくのか？

おい！やっちまいな！


たちまち　ＫＵＲＯは　取り囲まれました！
でも　ＫＵＲＯは　動じません
なぜなら　ＫＵＲＯは　すばしっこくて
足の　キック力は　自信が　あったからです


ＫＵＲＯは　素早く　走り　うさぎ団の
鼻を　一匹づつ　蹴って　いきました


おぅ～！痛って～～！うぅ～　

一撃で　うさぎ団の　メンバーは
倒れました！

うぬ～～！こいつめー！
もう　ゆるさんぞーー！


そこに　うさぎ国の　女王様が　現れました・・・


そこで　なにを　しているのです！

あっ！いや～

べつに　なにも・・・


うさぎ団は　すばやく　いなくなりました
王女様は　一目見て　ＫＵＲＯを　
自分の　息子だと　判りました！


あなたは　なんて言う　お名前なの？

あっ！おれか？

おれは　ＫＵＲＯ　って　言うんだ！

ばあちゃんが　つけてくれたんだ！

そうですか・・・


王女様は　目から　涙が溢れても
ぬぐおうと　せず　ＫＵＲＯを　見つめていました・・・


ＫＵＲＯ　よければ　私の　城に　来なさい！

新兵として　この国を　守ってください！

え？おれが？


町の　住人も　ざわめきました・・・


町のみなさん　外見で　判断しては

なりませんよ！このＫＵＲＯは

勇気と　力を　持っています

この国を　守って行くに　ふさわしい！


おぉ～～～！

ＫＵＲＯとやら！わしらを守ってくれるのか！

頼むぞ！くろ助！

え？おれ　くろ助？


こうして　王女様に　そして　町の　みんなに
認められ　城の新兵として　活躍しました


数年後・・・


ＫＵＲＯは　りっぱな　戦士に　なりました
そして　王女様は　自分が　母親だと
名乗り　ＫＵＲＯに　誤りました・・・


ＫＵＲＯ　私は　あなたを・・・

生まれたばかりの　あなたを・・・

姿形(すがたかたち)を　見て　偏見　したのです！

こんな　私を　許して　ください！


母上様　私は　ばあちゃんから　教わりました

見た目で　判断しては　ならないと・・・

どんな容姿でも　心が　豊かで　あれば

きっと　みんなに　好かれると・・・


ありがとう・・・　ＫＵＲＯ・・・


こうして　ＫＵＲＯは　国民に　くろ助と　呼ばれ
うさぎ国の　王様に　なりました


国民よ！・・・

人を　外見で　判断しては　ならぬ！

そのものは　意味あって　その容姿を　しておる！

その　意味は　一人一人　心の中で　眠っておる！

その　力を　見いだせるのは　純粋な心！

人を　罵倒　しておる　心こそ　醜いのじゃ！


こうして　黒いうさぎ　ＫＵＲＯは　国民の　心を　説き
末永く　平和な　ウサギ国を　繁栄させました・・・





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　灼眼の　ＨＩＲＯ　　　　　2011/11/13