二十歳の地図
- カテゴリ:家庭
- 2011/11/13 11:02:36
それはまだ、私たちが出会ってすぐの頃。
付き合っていたわけでもなく、それでも私たちはよく二人っきりで遊んでいました。
その頃はまだ、この人と結婚するなんて夢にも思っていなかったんです。
その頃私は、車が好きな二十歳の小僧でした。
ひまわりも学年はひとつ下になりますが、二十歳になったばかり。
車も免許もないひまわりは、私の車によく乗ってくれました。
私はちょっとばかり、かっこいい車に乗っていたもので・・・。
当然、車に乗ると音楽をかけたりいたします。
私の車には、その頃はまだ珍しかったCDプレーヤーが付いていたりしたのです。
珍しかったんですよ、何せ20年前ですから・・・。
私が当時聞いていた音楽は、フォークソングがメインでした。
有名どころですと、みゆきさんやさださん、谷山浩子。
珍しい人だと、安部恭弘。
ロック系ですと、おなじみ浜省、佐野元春と言う感じです。
その中でも、私がその頃特に必死に聞いていたのは、今は亡き尾崎豊。
尾崎は今のように誰でも聞いていたような感じではなく、マニアのようなファンだけに聞かれていたようなアーティストだったように思います。
ある日、ひまわりを助手席に乗せると、彼女はバッグからCDを取り出します。
「猫クンの車ってCD聞けるんだよね。持ってきちゃった。」
そういって取り出したのは、なんと・・・
「あぶない刑事オリジナルサウンドトラック」
その頃から舘さん命だったひまわり。
その夜、何故か私の車からは、あぶ刑事の音楽が鳴り響いていたのです。
さて、あぶ刑事が終わると、私のCDの番です。
「今俺、こいつを聞いているんだ。」
「誰?ん?知らないよ。」
その頃は尾崎豊を知らなかったひまわりさん。
どこへドライブに行ったのか、どこで何を食べたのか、今となっては忘却の彼方。
帰り際に私は先ほどのCDをひまわりに手渡したのです。
「貸してやるから聞きなさい。」
ありがとうとも言わず、どちらかと言うと少し迷惑な顔をしてCDを受け取るひまわり。
数日経って、突然に私の家の電話が鳴ったのです。
「猫クン、尾崎、ハマッたわ!」
その後、電話で尾崎のこういう所がいいだの、こういう考え方に共感しただの、延々と私に訴えるのです。
その時貸したアルバムは、確か「回帰線」。
当然の事ながら、その後尾崎の全てのアルバムの借用を求められます。
その後、ひまわりとは音信不通になってしまいます。
再会して正式にお付き合いすることになった私たちですが、その時もまだ彼女は尾崎を聞き続けていてくれました。
ひまわり曰く・・・
「尾崎はアンタから初めて受けた影響だわ。」
http://www.youtube.com/watch?feature=player_ded&v=eZFs0BTgD1I
ひまわりとは合う部分と合わない部分がありましたね。
お互いに内容重視という部分は合っていました。
あぶ刑事・・・私も好きでしたが、サウンドトラックまでは買わなかったです。
浅野温子さん、凄い衣装でしたよね。。。
ついでに「あぶない刑事」OPも見たら浅野温子の太眉と若さにびっくりした。
ええ、出会ったのが早かったんですよ。
その後色々ありまして、結婚したのは出会ってから7年が経っていました。
実際にお付き合いしたのも、結婚する半年ほど前でしたので・・・。
音楽はタイムマシンですね。
聞いていた頃、流行っていた頃にいつでも戻してくれます。
私は尾崎の音楽に出会ったのは、ちょうど十八の頃でした。
喫茶店の有線放送で始めて聞いた「卒業」。
衝撃的でしたね。。。
そんなドラマが・・・><
音楽って、思い出を呼び起こさせる力が一番強い気がします。
懐かしい曲を聴いたときに、ふと浮かんでくるものがあったりします~
尾崎豊、いいですよね~^^
私は大人になってから彼の曲を聞いてますが、青春時代に聞いたら、人生に多大な影響を与えられてた気がします・・・。
そうかもしれませんね。。。
お互い尾崎が亡くなった時は、それなりに落ち込んでましたから。
私が教えた尾崎でしたが、彼女はまるで自分が発掘したアーティストの様に言っていましたね。
私と尾崎が被る様な事は無かったかと思います。
彼女の感性が、私と似ていたのでしょうね。。。
おお!浜省は私もひまわりも大好きですよ!
ライヴにも2人で何度か行きました!
「星の指輪」という曲を聴いて、こんな風になりたいねって話した事がありました。
今は「晩秋」を一人で聴いています。。。
目から鼻水を流して。
ええ、あぶ刑事はなかなか軽快に走れますね。。。
「はい、こちらみなと303・・・」
とか言いながら。
妻も舘さんの追っかけをやってましたから。
生写真も何枚かありますよ~。
そうですねぇ、音楽はお互い影響を受けますよね。
まぁどうしても受け入れられないのはありますが。
私も「聖子」と「大黒摩季」だけは無理でした。。。
メッセージ性の高い曲が多いから
きっと、招き猫さんが歌ってるように、
ひまわりさんに届いたものがあるんじゃないですか??
うちの場合は、「もうひとつの土曜日」 (浜省でしたっけ?)
が、いい味だしてました^^
舘さまってどうしてあんなにダンディーなのかしら。
音楽ってパートナーの影響を受けやすいですね。
私は旦那のハードロックに染まる気はないし、旦那は私のクラシックに染まる気はないようです。