陰陽師 編 読みきりです。
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/11/12 21:53:39
ホラーです。
暴力的表現なども含まれていますのでご了承ください。
女子高生、黒土器(くろどき)さんは、余命三ヶ月と、宣告されてから人が変わったかのように小説を書き始めた。
どうすれば、私の文章で人を殺せるか。
どのリズムで。
どれだけ悪意をこめれば。
死の文章にたどり着けるのか。
黒土器さんはそれはそれは眠る間も惜しんで、そのことばかり考えていました。
そして小説で佳作を取ったことで、学園祭のシナリオライターに抜擢され、彼女は「呪い」を実行に移すことを決意したのでした。
黒土器さんの考えたシナリオはクラス全員が読みます。
そうしないと、演劇ができませんものね。
最初に読んだのは学級委員長でした。
読んで、喘息を起こし、入院。そのまま次の日、死亡。
良からぬ噂が立ち始めました。それとは別に、そのシナリオを読んでみたいと、思うクラスメイトもいました。
浅井京です。(あさいきょう)
黒土器さんは、そうとは知らず、自分をいじめていた副学級委員長に、今度は読ませました。
副学級委員長は次の日から学校に来なくなりました。
「彼女を学校に来させなくては、呪いは完成しない」
そう考えた黒土器さんは、メールアドレスの表示名を彼女の友人を名乗り、メールを送りました。
その友人から催促がありました。
「ねえ、黒土器さん・・・言いにくいんだけど、私の名前を使って、昨日、副委員長にメールを送ったでしょ」
「ええ、送ったわ。これで彼女は私を殺しに来る」
「ころ・・・ぶっそうね。え??」
包丁を持った副委員長は黒土器の首が胴体から離れるまで何度も、何度も切り付け、くびり落としました。
黒土器さんは首だけになっても・・・声がでました。
「これで呪いは完成した・・・ひひ」
副委員長は叫びました。
「わたしは黒土器になんて殺されない!はぁああああああ」
雄たけびと、ともに副委員長は自分の喉仏を刺しました。
二つの躯(むくろ)が、教室に転がりました。
「人を破壊する呪いは・・・脆く、儚く、弱い。その存在さえもな。許します・・・呪いには呪いだ。黒土器・・・」
と、浅井京はつぶやきました。
「お前のシナリオはよかったよ・・・おかげで最強の呪いを教え、伝えることができる」
「人を破壊するも呪(しゅ)だが、人を癒すのも呪(しゅ)だ」
誰もが、浅井京の話に耳をかたむけだしました。
「二人の死をいたわろう。ボクたちの身代わりに死んだこの二人を。それともう一人を。」
「身代わり?どうして?」
「学級委員長をやっていたのが、自分でなくてよかった・・・副委員長でなくてよかった・・・いじめてなくてよかった・・・」
「・・・ああ、なるほど」
「感覚でいい。そう理解しろ」
「オレたち(私たち)は何をすればいい?」
「許します・・・そう唱えればいい」
「「許します」」クラス全員が一斉に言った。
二つの躯は風が吹いたわけでも無いのに、
灰となりて、天に舞った。
「なんとか・・・あっちへ送ることができたか」
ありがとう・・・。
泣いていた・・・黒土器さんだった。
馬鹿だな・・・あんた。
そこまで呪について学んでいたなら、ボクのいい友達になれたのに。
来世でまた。
ああ、来世はいい友達になろうぜ
あなたは男でしょう?
来世は女に戻る。
そう・・・うふふ。じゃあ、来世で。
今世は終わるまで見守らせてください。
ああ、勝手にしな。
また一人増えただけだし。
他の二人はどうしてさっさと行ってしまったのかしら
なーに、簡単さ。
早く生まれ変わりたいんだろうよ。
はは。そっか。私に殺されたようなものだし、いいえ、私が
殺した・・・。やっぱり冥界かな。
馬鹿言うなよ・・・ボクの守護だろ?
???
冥界へ落ちていたのはさっきまでだろ?
今は見守りたいって言ったじゃん。
えええ?でも、死んだら閻魔さま(えんま)に会うんじゃ。
あんたは一番優しい閻魔さまに出会った。
ボクだよ。
えええ?
わかんなくていい。委ねたことのあるものだけが知る真実。
人は生きながらにして閻魔になれる。
ボクはその資格を持つ、陰陽師・・・。おそらく最強。
でも、うぬぼれていない。昔は安部晴明ぐらいのものさ。
今はごろごろいる。目を凝らしてみればな。
増えた理由は書物・・・。多すぎだよ。
まあ、いいんだけどさ
あなたの人生、これからも見てみたい
ボクは極悪人だぜ。それでもいいのか
いいわ。
勝手にしな。
あい。以上でした。
※陰陽師にランクとかありません。
閻魔さまにあなたもなれます。もっとも信頼する神さま(ギリシャ神話、日本の神様とか)にもなれますよ。
気分?まあ、そんな解釈でもいいですよ。
あなたにとっての真実の定義。
ちなみにボクは「あなたという存在を許してくれる存在」です
その定義がやさしい方がいいですよ。
それがそのまま閻魔さまになりますから。
って意味わかんないですね。
あい。
「ありがとうリルルさん」
お風邪ひかないようにね(*^^)v
おやすみい
なるほどー、いろいろありますねえ。
わかるような わからんよぉな~っ(´-ω-`;)ゞ
でも言いたいことは わかるようなぁ…
大したコメント出来んのに書きこんでゴメンねぇm(。≧Д≦。)m