宿屋リリィ。つづき
- カテゴリ:自作小説
- 2011/11/10 01:51:24
「はは。いや、すまない。そういうわけじゃない。あの暗闇の中でも見ただろう…決断しただけだ」
「聞かせてくれ」
「ワタシも聞きたいわ」
「あの子は宿屋の娘だ…宿屋に向かっている。そしてボクたちはそこで休もう。できれば三日ほど」
「いいのか?早くしないと、星を滅ぼす兵器が完成しちまうんじゃないのか?」
「あせるな、スコット。声なき声を聞きのがすな…ボクたちはよそ者だ。まだ町の人たちにさえ、信頼されてない。
この町に入ってきた旅人を弓で殺さなければならないほど、憎しみは深く、傷も深い。ボクたちは町の人から話を聞いて
回る役目がある。つらさと、悲しさを。その後で情報をまとめ、敵を知った上でセミューレの滝の洞窟へ進もう。
…それになスコット。旅とは見えない吊り橋を渡っているようなものさ。手探りでな…どうしても急ぎたいというならボクは
止めないが…確実に破滅するとだけは言っておく」
「おい、脅すなよ…わかったよ。破滅するのは嫌だから、ちゃんと休む。それでもって村人の話を聞くんだな。それなら任せて
くれ。そういうのはすごく得意なんだ。フィオル兄さんからお前は話がうまいと、よく言われていたからな。」
「スコット、あなたが話すのではなく、聞く方に回るのよ」と、ニナは笑う。
「おいおい。わかってないなぁ。聞くのも話すのも同じだよ。まあ、見てな。ここはスコット様の腕の見せ所だ」
「そうか…じゃあ、任せる。ボクはスコットが、殺されないようにだけ、護衛はするよ」
「ははは。それはほんと、頼む。それじゃあ、宿屋を探してって…もう、目の前じゃねぇか」
見ると鹿が葡萄を食べている看板には宿屋リリィと、彫ってあった。
ボクたちはお互いに顔を見合わせて、宿屋へ入って行った。
気を遣わせてしまって申し訳ないねっ♪
ホンマにありがとっ(* ̄∇ ̄*)エヘヘ
明日のアバに被らせてもらうよっ☆
いつもありがとね~~っ♡