独り言
- カテゴリ:自作小説
- 2011/10/31 22:38:08
主人を送り出し
朝の忙しい時間を終え
しばしのゆっくりした
時間が流れていく…
(さ~てと、後片付けでもしますか。)
私は鼻歌を歌いながら
後片付けをしています
娘、愛は一人で積み木で遊んでいます
しばらくして愛が
独り言を言っています
(愛、何言ってるの?)
私は後ろを振り向き
愛を見た!
愛はいつの間にか
窓辺に立ち
独り言を言っている
(えっ!おばあちゃん?)
独り言を言っている
(愛、何言っているの?)
私は不思議に思って
聞いてみた
(あのね、おばあちゃんが死ぬんだって!)
(えっ!)
私は愕然とし
愛をみた
(死ぬ!死ぬ!死ぬ!)
(愛、何言ってるの?そんな事を言ったらダメでしょ!)
私は、おもわず愛を
叩いてしまいました
(うぇ~ん)
愛は、泣きだしてしまいました
(誰がそんな事を言ったの?)
(あの子だよー!)
愛は、窓辺を指差した
(えっ!誰?)
私は、窓辺を見たが
誰もいない
(愛、いい子だから死ぬなんて言っちゃいけませんよ)
(うん!)
愛は涙を拭きながら頷いた
それからしばらくして
隣人が来て
(愛ちゃんを可愛いがってたおばあちゃんが今、亡くなったそうよ)
(えっ!お向かいのおばあちゃんが…)
私は、驚きと共に
愛を見た…>
(愛、今日は誰と話してたの?)
(知らない…)
(えっ?誰?)
(わかんない…男の子だよ!)
愛は、それ以上話さない。
やがて主人が帰宅し
今日の事を話した
(バカだなぁー考えすぎだよ)
(でも愛は、確かに誰かと話してたのよ!)
主人は、偶然と言って
私の話しを聞いてくれない。
(ホントに偶然なのかしら?)
やがて私も気にしないようになった。
愛は、相変わらず独り言を言って
遊んでいる
(愛、どこにいるの?)
私は、ふと窓辺を見た
愛がまた独り言を言っている
(だめだよ…)
(なに言ってるのかしら?)
私は、そっと聞き耳を立てた
(だめ―!お母さんは…)
(えっ?私)
(なに言ってるの?)
確かに愛は誰かと話しる
私は、恐る恐るポケットから
携帯を取り出し写真をとった
その瞬間、愛が振り向きこっちに来る
バイバーイと振り向きながら…
(愛、誰と話してたの?)
(知らない)
相変わらず愛はわかんないと言う
確かに私の事を言ってた
(愛、ママの事話してたよね)
(うん!)
(なに話してたの?)
(あのね ママを連れて行くって、だからだめって言ったの)
私は、震えがとまらい
そして震えながら携帯を取り出し
写真を…見た
そこには…>
怖いよ~