運命を操るのは誰か?
- カテゴリ:自作小説
- 2011/10/28 23:25:54
闇にとざされての続きです。
その歯車を愛する道を教え、
新たな道へ着地させてくれる。
一人目の娘は、ラケシス。そなたに「感情と記憶」を伝える女神ぞ。
二人目の娘は、クロートー。そなたに「愛の言霊」を伝える女神ぞ。
三人目の娘は、アトロポス。そなたに「ひらめき」を伝える女神ぞ。
では、そなたに聞こう。
さあ、残酷だと思えるその記憶、嫌悪感、恐怖・・・そこに愛していますと、言霊を唱えてみせよ。
包み込んでみせよ。
生と死の選択に迫られている・・・愛しています。
昔、ボクは誰かにそういう残酷な選択を迫ったことがあるのかもしれない。・・・愛しています。
死を怖がってる・・・愛しています。
選ぶべき道は・・・右。
手にツバをつけて、風を感じよ。
他の仲間たちも頷くことだろう。
ボクは頭を抱えて下を向いていた。
手を下ろし、顔を上げ、ボクは二人を見た。
「決まったのね」と、ニナは聞いてくる。
「オレもリルルに委ねるぜ」と、スコットも待っていてくれたようだ。
「ああ、決まった。右へ行こう・・・手をなめて、風を感じて見てくれ。壁、床の湿り具合だ。それらを調べてからあらためて行く道を言い合おう」と、ボクは言う。
「なるほど!名案じゃねえか。たしかにそうだ。よし、さっそく調べるぜ」と、スコットは走って行く。
「任せた・・・」と、ボクは腰を下ろした。
しばらくしてスコットが帰ってきた。
「右の穴からは風を感じるぜ。それに湿ってねぇ。左よりはな・・・右に行ってみようぜ」と、スコットは意気揚々と、語ってくれた。
ボクたちは右へ進んだ。読みは当たり?・・・いや、導きだろうか。出口に辿り着き、野宿をしてから、平野を北西へ向った。
雪の国レコムンドへ。
ありがとう、サラ。おかげで生きながらえたよ。
よい。歯車を回し続けるなら、誰も止めはせぬよ。
宇宙は最初からずっと応援しておるのじゃ。
宇宙・・・知らない言葉だ。
それでもよい。死の淵でワタシを思い出した。ワタシに委ねた・・・それこそが偉大ぞ。それができず、死を迎える者もおる。ゆくゆく忘れるなかれ・・・「声なき声」を。ワタシの声をこれからも聞いておくれ
「どうしたの、ルゥ?」と、ニナは聞いてくる。
「雪が目に入ったのさ」と、ボクは答える。
「サラさんと、会話してたのね」と、ニナは言う。
「!!」と、ボクは歩くのをやめて、ニナを見つめる。
「黄金のヴェールって言ってたでしょ。あなたを包む黄金のオーラ。それはサラさんと、あなたが共鳴している証なのかもしれないって。ただね、あなたを見ていて。ルゥを見ていて・・・そう思ったの」
つづく。
運命の三女神のお話は、ホ・オポノポノを教えてくれるのね。。(´`人
運命の分かれ道で、
不安に溺れてしまえば・・
闇を見つめてしまえば・・
闇に呑み込まれ—
私たちはきっと「闇」への道を進んでしまうのでしょう。。
そこで委ねる。。
光が射してくる。。
うんうん。。
そこで委ねられることが、偉大。。