とある滅龍士との五度の邂逅②
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/10/10 18:30:22
第二夜
前回は、良き商談を終えるが出来た。
少々値は張るが、実に有意義な買い物だったといえるだろう。
無事ティアマットは倒され、再び安息の地を取り戻すことが出来たのだ。
ようやく何の不安もなくぐっすり眠れる。
しかしそんな日は長くは続かなかった…。
深夜突然、劈くような咆哮で目が覚めた。
まさか!ティアマットの死はこの目で確認した。
蘇るようなことはないはず…。
あわてて窓を開くと、月光を浴びてほのかに輝く体躯が見えた。
またなのか……。
私は再び、件の超A級滅龍士に協力を仰ぐ事にした。
『…要件を聞こう。』
彼はまた、時間きっかりに現れた。
さすがは一流だ。
相変わらずの、ただ者でない物腰に、獲物を狙う豹のような眼。
そして何より前回の鬼神の如き仕事振りで垣間見た、圧倒的な力量。
この男なら間違いはない…私は再び、彼に全てを打ち明けた。
『あの暴龍を…Vrtra(ヴリトラ)を始末してくれ!』
…これが、私と彼との2度目の邂逅である。
化身は人在らざるものが、人の形を取る時にいうものですよ!(たしか)
つまり化身という場合は人型です。
3匹目も来ちゃうのかなぁ?どんな竜なんだろぉ~?
でもさぁ・・・竜ってさぁ、何かの化身だったりすること多くない?