肌寒い雨の深夜には恐怖小説
- カテゴリ:日記
- 2011/10/06 03:01:04
秋の雨は秋霖とも言うのだと聞いたのはいつだったか。
物音をかき消してしまう雨の夜は、個人的に恐怖小説の読書に最適だと
気が付いたのは勉強から逃避していた学生時代だったが。
そのときはたしかラヴクラフトを読んでいたと思う。
クトゥルーはともかくとして、こういう夜には恐怖小説でも古典がいい。
『吸血鬼カーミラ』で知られるレ・ファニュの短編集みたいな。
平井呈氏の訳文は古風で、いささか理解までに時間を要するが
品格があって心地よくもある。
キングとかも一時期それなりに読んだが、
その時は夢中で読みふけるのにあまり記憶に残らなかった。
『ミザリー』はさすがに残っているが。
ラヴクラフトというかクトゥルーに戻ると、
当時は色々な人間が書いて世界を広げるのが面白いと感じていたが
今になると旧支配者の恐怖って人間の知覚を超えた不条理な恐怖に
面白さを感じるようになった。
で、御大と言えば猫なわけだw
猫好きの真夜中の戯言である。