Nicotto Town


厨二病もここまでだ!!!←は


~争いの無い世界~*最強少女の知られざる過去Ⅰ*

それは七歳の頃。
そのころには優しいお母さんと、厳しくて怒ると怖いお父さんが居た。
とある出来事。
不思議な力が宿ると言われていた私は、その力で一般人を傷つけてしまった。
それからだった。

今まで通っていた学校で、差別が起こった。

学校に行けば、「さっさとどこかへ行ってしまえ」と書かれた紙が靴箱に入っていたり、教室に入ればコソコソと何かを言われる。
挙句話しかければシカトや「話しかけるな」と言葉が飛んでくる。
とても目立つお母さん譲りの綺麗なエメラルドの瞳や、輝く金髪では学校では目立ち、「外人が日本の学校に来るなよな」などの言葉も何度も聞いた。

嫌だった。とても。

今まで仲良かった友達も離れて行ってしまう。


そんな不幸の中、励ましてくれたのは両親だった。

ある日の事。
学校から帰ってきて、今まで通り酷い言葉を受けて酷くショックだった私にお母さんは話しかけてきた。

――ねえ玲?久々にお出かけしない?

両親と、お出かけ。
少し遠い河辺の所まで車で行き、河の水で遊んだりした。
そんな幸せの日々がそのまま続けばいいのに、と思っていた。
学校の嫌なことだってすぐ忘れられた。


―――だがそんな玲を不幸のどん底に落とされた。


そんなときから数時間。
不意に黒い槍みたいな、先っぽが尖った棒が上から降ってきた。
とは言ってもそんなに数は無かった。そう、たった二本だけ。

その二本は―――



―――――玲の両親の心臓を貫いた――――


二人は崩れたように倒れると、その尖った棒は消えてなくなった。
貫いた傷口からには、大量の血。
私はどうすればいいか分からなかった。
目の前の状況に追い付けず、頭の中が真っ白だった。
頭の中で起こったことを順番に並べてよく考える。
それから倒れた両親を見る。

私は倒れた両親の所で膝をついた。

――…ねえ?

お母さんの肩を揺すった。

――…お父さん?

ちょいちょいと、お父さんの頬を突っついた。

――…ねえ?何してんの?もっともっと遊んでよ

何度も呼びかけても反応しない両親。
分かっている。分かっていたけど、信じたくなかった。

――…ヤダよ?死んでないよね?ねえ、寝てないで何か言ってよ

何度も呼びかけながら乱暴に揺する。
傷口から出る血も止まらない。
ヤダよヤダよと何度も言いながら、揺すり続けた。
もう二度と起きない、両親の肩を何度も揺すった。


あれから何時間経っただろう。
大量に出た血ももう出ておらず、私の足元も、周りにも、両親の血で真っ赤に染め上がっていた。
服も、この手も、血で赤く赤く染まった。
そんな手を見て、その手で顔を抑えて、私はその場で泣き叫んだ。


また数時間が経つ。
両親を目の前で殺された所を見てから、私の足はフラフラとしていた。
不意に目の前に現れた黒い布を纏った者。
私は涙で掠れた目で見る。
そして言った。

――私を殺して下さい

なんであの時私は生き残ったのか。
それがよく理解できなかったし、とにかく私は両親のもとに行きたかった。
そんな私に、目の前の人は言った。

――お主、不思議な力を持っておるな?
――…
――今此処で死んではならぬ。生き延びるのじゃ。

どうしてそんな事言うのだろう。
私はただ両親の元へ行きたいだけなのに。

――生きて何になるの?
――それはお主の目で見て確かめるのじゃ。

すると不意に「里に連れてってやろう」と言ってきた。
私はどうしようかと迷っていた。

少し考えて、言った。

――もう少し、此処に居たい
――そうか、此処に未練があるのじゃな
――…
――それも良いだろう。また時が来れば、迎えに行くぞ

そういって、風の如く消え去った。

何が起こったのか全然分からなかったけど、私は両親の元へ河辺へ走った。


両親の死体をなんとか丘へ運び、埋めた。
「不思議な力」で石に両親の名前を彫り、永遠の眠りについた両親の墓へ置いた。
それから少しその場で佇んだ。

冷たい風が吹いてる中、夜の丘で私は墓の前に立っていた。
そんな風に長いことあたっていたから、ぶるっと体を震わせる。


――…また、此処に来るからね

小さく笑って、帰って来ない答えを待つ。
その静かさに、私はまた両親の墓の前で泣いた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~続く
玲の過去第一話ー((
多分それぞれの過去の話は全部シリアス&グロ入ってるからね、
それにいつものように名前、カッコがついてないからちょっと見づらいかな^p^;

とにかくこれから「それぞれの過去」を見る人はそれに気を付けてくだしあ^p^p^p^p^p^p^p^

#日記広場:自作小説

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2011/10/09 20:57
〚しおり〛

とりあえず、ここまで読んだよbb
今までかなり気になっていた皆の過去編だね^ω^



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