美恵が消え去るとずっと向けていた銃を下ろした。
塑羅「全く…人を見た目で判断するものじゃないわね」
それから二丁拳銃を腰のガンベルトにしまう。
玲「…ねえ、塑羅」
手に持っていた大剣を消しながら呼ぶ。
塑羅「何？」
玲「死者を操る…って聞いてたけど、何で…？」
答えは分かりきっていた。
耳を塞ぎたい気持ちだったがぐっとこらえて答えを待つ。
塑羅「ちょっと…ね」
言いにくそうにつぶやく。その後目の前の木を見た。
塑羅「出来るんだったら少しの間だけで良い、兄貴に言いたい事があってさ」
玲「……」
塑羅「最後に伝えたい事、伝えてなかったし…」
玲「だから…聞いたの？」
塑羅「まあね。ま、今となってはもういいし、過ぎた事だからさ」
何処かスッキリと、満足したような感じがした。

予想通りの答えを聞いてから玲は塑羅の袖を引く。
何なんだろうか、と首を傾げると小さな声で言った。
玲「…眠たい」
塑羅「…は？」
袖を掴んだ手は離され、力尽きたかのように地べたに座る。
塑羅「ちょ、ちょっと待ちなさいよ、こんなところで寝るなー！」
なんとか揺すって見たが反応は無し。
言葉も届いてなかったみたいだ。
塑羅「やれやれ、起きるまで木陰で休むか…」
諦めかけたかのように塑羅は玲を木陰へ連れて行った。
起こさないように、静かに。


星姫「んー、結局何がどうなってるのか分かんなかったんですが…」
少し困った顔をして星姫は言った。
慧璃「所詮はあの人の妹ですからね。大人しそうにしてて極悪だとか」
美浪「それはそれで怖いな」
あの状況に追い付けなかった三人は呑気に先ほどの事を話す。
ちなみに塑羅はずっと寝たっきりの玲に付添っていた。
美浪「符術かぁーホントに自由自在なのか？」
星姫「普通の魔法と違うのは符を使うってとこだけでしょうか？」
慧璃「符術もそんな大層変わってないと思いますけど…実際どうなんですか？」
急に慧璃は塑羅の方を振り向いて聞いた。
塑羅「あのさ、急に話振られても知らないものは知らないわよ」
美浪「お、まさかの雪城でも分からない事か？」
薄気味悪い笑みを浮かべる。
何だかよく分からないが美浪はそれがたまらなく嬉しいらしい。
塑羅「…何喜んでるのよ」
美浪「すまん、私が悪かった」
殺気立たせ美浪を睨む。
流石の美浪もそれにはひるんでしまった。

塑羅「処で美浪はどうするのよ」
美浪「んあ？」
塑羅「皆の所。貴方には他の人の所行かなきゃ何ないんじゃないの？」
美浪「んー」
少し考えてる。
それから懐から携帯を取り出す。
美浪「私、もう少し此処にいるさ。流石に今回の事件に巻き込まれただろうし、あの三人も一緒に巻き込みたくないからな」
塑羅「ふーん。で、その携帯で今から何するの？」
美浪「何って、連絡以外に何もないだろ」
それから携帯を開いてボタンを押す。
「電話帳に入ってたっけなぁー、まあいっか」とか言いつつ美浪は番号を入力する。
し終わった後耳に当て、待つ。

プルルル　　ガチャ

美浪「お、唖李須か？私だ私」
名前を言わず話しを進める美浪。
塑羅はその光景を見て「俺々詐欺と間違えられるぞ」と思った。
唖李須『…何ですって？』
美浪「だから、暫くそっちに戻らないって…」
唖李須『冗談じゃないわ!!今度葵たちも誘って遊びに行こうと言ったのは何処のどいつよ!!』
携帯から怒鳴り声が聞こえた。
あまりの大きさに美浪も耳を押さえてる。
美浪「わーってるって。だがこっちは色々と面倒な事に巻き込まれたんだよー」
唖李須『そんなの美浪の事だからふり切れるでしょ』
美浪「出来たらやってるって…」
呆れつつも言う美浪。
何時まで話を続けるのだろうかとその光景を眺めていた。
美浪「だーかーらー…」
その後皆の方をチラ見してからゴニョゴニョと話した。
唖李須『あらそ。もう…遊びに行くのは持ち越しね』
美浪「応よ」
それから通話が終わってから上機嫌に「終わったぜ」と言った。
塑羅「随分と騒がしい電話だったわね」
美浪「その辺は聞かないでくれ…」
気になるところだが塑羅に取ってはどうでもいい事だった。
その後また三人で雑談をしだす。
視線を上にあげてぽつりと言った。

塑羅「この後…どうなるのかしらね」
此処の所連続で色々な事が起こった。
暫くは何も起こらず、平和な時間を過ごしたいな、と思う塑羅だった。


～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～終わり
終わった＾p＾
そしてネタが無くなった＾p＾

…っと言うのは冗談で。
いや、大体は考えてあるけど最初の書き始めがががががｇ((ry

次更新するのは何時ごろかな((←

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