Nicotto Town


厨二病もここまでだ!!!←は


~争いの無い世界~*緑髪巫女の符術師Ⅳ*

翌日。
決めたように五人は午前10時に里から離れた大きな木が生えている丘へ向かう。
玲「ホントに上手く行くのかなー?」
塑羅「大丈夫よ。ほら、着いた」
五人は木の下に行くと準備を始める。
玲はいつもの様に光を集めて柄を作り、それを掴んで引っ張り出す。
出来た大剣を眺めつつも玲は問う。
玲「で、昨日言ってたようにやればいいんだよね?」
塑羅「そうよ。出来る限り大きな力でね」
緑髪巫女の符術師をおびき寄せる為、玲がお酉となり力を使いまくると言う作戦を昨夜立てた。
玲(修行しているって感じでいいのかな、とりあえず威力が強い奴…)
少し考えてどれが一番力をよく使う魔法か考えた。
『超難級瞬間移動』は結構力を使うが、その代わり他の場所へ飛んで行ってしまう為これは止めよう。
いつものように召喚獣を出すにしても慣れてしまっているため魔力はあまり使わないからこれも駄目…
などと考えていると玲は腕を組んで悩み出した。
美浪「おいおい何か悩んでるぞ?」
慧璃「どれが一番効率がいいか考えているんでしょう」
コソコソと玲に聞こえない程度の声で話す。
その横で聞いていた塑羅はため息を吐いた。
塑羅「一発で決めようとしないで出来る限り使い果たすのよ」
玲「完全に無くなったらどうするのさー」
塑羅「あら、完全に無くならないって言ったのは何処のどいつかしら?」
玲「はいはい分かったよーだ」
そう言ってから手に持っていた大剣を地面に突き刺し、両手を組む。
玲(周りに被害が及ばない奴でいいよね、皆が苦手って言ってた属性は使わないとして…)
心の中で呟くように考えると、目を瞑り詠唱し始める。
玲「゛疾風の如く雷矢地面に突き刺さり大地を…゛」
詠唱を止め片目を開ける。
途中で詠唱を止めるとは予想できず、誰もが疑問を持つ。
玲は両手を組んだまま動こうとしない。
逆に、何かを待っているかのように。
慧璃≪…玲ちゃん?≫
何かを感じたのか慧璃はすぐに目を閉じて心から玲に呼び掛ける。
慧璃≪何かあったの?≫
玲≪…ちょっと頼みたいことあるんだけど≫
帰ってきた返事は頼み事を任したいとのこと。慧璃はすぐに同意する。
玲≪今すぐそこの皆をその木から離れさせて。出来るだけ不審に思われないように≫
それから心の会話を終わらせるとゆっくりと目を開け慧璃は強引に美浪の手を取った。

慧璃「美浪さん、少し日に当たりません?」
美浪「え?な、何だいきなり」
慧璃「良いから良いから」
それでも強引に引っ張って木から離れさせる。まずは一人。
それから星姫と塑羅の方を振り向いて言った。
慧璃「お二人方も来てくださいよー」
満面の笑みを浮かべながら手を振る。
何がなんだかよく分かってない二人だが星姫は釣られて慧璃の元へ行く。
塑羅もそれについて行くように木から離れた。これで完璧。
その後慧璃は美浪の手を離し、玲の方を見た。さっきまでの満面の笑みは消えている。
慧璃「終わったよ、玲ちゃん。これでいいの?」
そう玲に問いかける。
小さく息を吐いて組んでいた両手を離し、大剣を地面から抜き取る。
それから誰もいない木の方へ振り向いて言った。
玲「盗み見なんて随分と趣味が悪いのね」
少し笑みを浮かべながら言う。
慧璃以外の三人は何がしたいのか分からなかった。誰に言っているのかも。
その言葉で慧璃は薄々感づいていた。

玲「――…緑髪巫女の、符術師さん?」

玲がそう言うと木を少しガサガサと音を立てる。
それから音もなくフワリと木から一人の少女が降りた。
…緑髪巫女の符術師。
その姿を玲たちの前に見せると、玲は大剣を両手で持ち、構えた。
塑羅「待って、玲」
玲の前に出て手を出す。
そう言われて玲は大剣を下に下ろす。
塑羅「幾つかの質問、良いかしら?」
??「……」
符術師は無言。それでも塑羅はもう一度聞く。
塑羅「解答、願いたいんだけど」
そう言ってから符術師は口を開けて答えた。
??「構いません。どうぞ」
許可が下りたところで塑羅は早速質問をする。

塑羅「貴方は誰?」
??「…緑髪巫女の符術師です」
塑羅「何のためにこんなことをしているの?」
??「あるお方から命じられた事です」
塑羅「そう。何のために?」
??「人探し、で理解していただけますか?」
塑羅「じゃあ再一昨日から召喚族を襲ってると聞いたけど…」
??「襲ってません。聞き込みです」
塑羅「…何のために?」
??「召喚族の中に探している方が居るのです」
間をおかず二人は質問、解答を繰り返す。
「そんな早さで頭に入るのか」と玲は思った。
塑羅「成程ね。じゃあもう一度聞くけど…」
少し間を置き質問する。

塑羅「貴方の名前は何かしら?緑髪巫女の符術師――…いえ、雅桜可憐の妹、と言った方がいいかしら?」
その言葉でその場が凍りついた。
同じ緑の髪。同じ緑の瞳。身長も可憐とほぼ同じで、服装も同じ(色は違うが)和服だ。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~続く
中途半端にオワタwww

とりあえず次、次行くよ次((ダマ

#日記広場:自作小説

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2011/09/20 18:48
>どや緑川センセー
妹だったのd((
次で明らかになるのだwww
アバター
2011/09/19 19:10
い、妹だったのk!?
次回で名前が明らかになるのかしら?ヽ(*゚∀゚)ノ



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