写真洗浄の話
- カテゴリ:30代以上
- 2011/09/11 11:04:22
会社のプロジェクトで写真洗浄をしている。
被災地からの写真が送られてきて
それを一枚一枚洗って、アルバムに直して送り返すプロジェクト。
会社が終わってからの時間と休日を使って作業しているんだけど
地道だし、時間がかかりアルバム3冊くらいしか処理
できない日も有る。
でも、飛び込みで他の会社の人や通りがかりの人も参加してくれたり、
輪が広がっていく。
写真の画素/色素というのはタンパク質で
海水や汚水につかった写真にはバクテリアが付着して、その
バクテリアが画素をどんどん食べていく。
だから汚水に浸かった写真はどんどん劣化していく。
そのバクテリアと汚れを水道水と指でごしごし洗うんだけど、
浸食の厳しい写真では、ごしごしするから色素がはがれて行く。
顔や風景のなかでも思い出しの鍵となるようなところを残す。
他の部分はバクテリアが残らないように思い切ってはがしていく。
スタッフの方からは「写真」としてより「想い出」として扱うように
して欲しいとの言葉。
やっているうちに風景や人の顔が現れてきたり、長崎や
上高地や名古屋の知っている風景だったりして郷愁に浸ったり、
アルバムの一連の写真から人の人生を覗き見している
気分になったり。
なぜ、現地に行かないんだ。という想いもある。
自分の出来ることはこれだけか。
でも、会社生活を続けてながら、このもやっとした想いの
行きどころが出来たのは確か。
自分のためにやっている。
自分の心を洗っている気持ち。
僕はこの場を準備してくれたスタッフの皆さんに感謝している。
そして、お礼のお手紙を読んだ時には涙が出ました。
ありがとう。
明日も写真洗いにいくんだけどね。まだまだもやっと感は残る。
現地にボランティアに行く方々もいてね。体調も有るけれど、
自分のペースにあっているのは
こんなところ。
昨日、長崎の友人達が、僕たちの活動を知って、自分たちの会社での
被災地貢献策をもちよってお互いに出来る事が無いか検討を始めた。
自分は直接かんでいないけれど、自分の輪のなかで
そういった活動が始まるのはとても嬉しい。
やっぱり自分のペースだね。それが自分の責任。
この活動、全国各地で行っているみたいです。現地に支援しに行きたくても行けない人って
結構いるみたいで、盛り上がっているみたいです。
本当に企画した人達はえらいですね。
写真はこちらに届いた状態ではいろいろな状態ですが、大体泥だらけで、
スキャンしようにも顔のところにどろがついたりしている状態です。
大体どろがついているところにバクテリアが繁殖して色素が溶け出している
し、放っておくともっと繁殖してしまうので、泥を荒い落とすしかないのです。
でも、紙が劣化していて、水につけたら崩れてしまう場合があります。
先日、富士フィルムさんからデジカメとプリンターを借りて、洗わずに
濡らしたキッチンペーパーで叩いて泥をとり、複製をつくることも
始めました。
そんな感じで試行錯誤です。
読んでいてお勉強になりました。
現地に行かなくたって、てらもっちさんは充分、想いを行動に移していますよ!
半年たって、今だ被災地の方々のために何かをやっているてらもっちさん。
素晴らしいと思います。
今は昔の写真をスキャンしてカラーに、綺麗に再現する技術があるみたいですが…
これでは意味がないですもんね*´`
写真としてより思い出を残す…素敵だけどとても難しい、機械にこそ出来ないけれど皆が出来る…
そんな企画ですねぇ…*´`
またその写真の思い切っててらもっちさんや他の方々がはがされた部分は
「直してもらった」思い出の残る、写真に写らない思い出…にもなるんだろうなぁ…と思ったり
被災地の方々にてらもっちさんの気持ちが届いて、なによりです*^^
素敵なお話にこちらまで心が洗われるようです*´`ありがとうございました…m(*_ _)m
大切な思い出。。。。
そうなんだよね。
丁寧に処理しないとね。
写真は誰にとっても大切な思い出を保管するものですからね^^
それを綺麗にするってとても素敵です^^
ありがとう。
でも、僕にはこのもやもや感がちょっとストレスだったので。。
やっている間は結構、集中するので、ストレス発散です。
帰りがけにフットサルやっている人達を見て、ストレス発散という意味では同じなのかもな。
なんて思ってしまいました。
写真って本当に泣いている写真は無いよね。笑顔のばっかり。
楽しそうで見ていると笑っちゃう。
今日は「大坂万博」の写真をごしごし。自分の生まれる前の風景。
僕は写真はあまり撮らない派なんだけど、、ここ10年くらいちゃんとした写真は撮っていません。
でも、写真を見たり、声を聞いたり、風景を見たり、ちょっとしたきっかけで
いろいろな記憶がふわっとよみがえる というのは僕たちも経験している事実で。
だから写真とかが、綺麗になって、現地の人に届けばいいな。と思っている。
僕自身は、過去をあまり大切にしていないけど、みんなは想い出って大事なんだよね。
素晴らしい事をしていらっやいますね。
写真の修復の数だけ喜びを涙が湧きあがるのでしょうね。
そんなてらもっちゃんのこと、僕は誇りに思います!
写真は「幸せだった頃」の象徴なんでしょうね。
その人の人生を少しでも取り戻すための大切なボランティアだと思います。
もどかしい気持ちがわくのも分かるけど、今やってる事だってなかなか出来る事じゃない。
自信持って信念持って、やってよ(と、偉そうにwww
人間の「思い」って何だろね?
どうしても捨てられないモノ・・・頭の中にただ「記憶」として残してくだけじゃ、ダメなのかな?
やっぱ忘れちゃうのかな?
あるモノを見てふと思い出す、って事もあるもんね・・・
考えさせられるね。。。