~争いの無い世界【番外編】~*運命と神*
- カテゴリ:自作小説
- 2011/09/10 19:44:07
玲「…ねぇ、塑羅」
塑羅「ん?」
白い雲がゆったりと動く空の下で、二人は召喚族の里にある学校の屋上に居た。
玲はフェンス越しの里を見ながら、彼女の方を向かずに話しかける。
玲「運命って…何なのかな」
不意に問われたその言葉。
すぐに返せず少し悩み、聞き返す。
塑羅「…何かあったの?」
その問いに対し、玲は短く答えた。
玲「別に。」
塑羅「……」
特に理由が無いのか、あっても話したくないのか、それかいつもの気まぐれか。
玲はいつも不意に質問したりする。それは気まぐれであるが今回はいつもの気まぐれという言葉では片づけられなさそうだ。
塑羅「運命、ねぇ」
ポツリと呟くように言うと玲はまだ里の方を見ながら別の質問をした。
玲「…神って、居ると思う?」
塑羅「んー…」
またすぐに答えられず。
今日はどうかしてるのか、さっきからすぐには答えにくい(塑羅にとってなのかも知れないが)質問ばかりする。
塑羅「居る…のかな…」
玲「塑羅は信じるの?」
しどろもどろに答えると玲はまた別の質問を言う。
塑羅「信じる信じないは人の勝手だけど―――…」
玲「塑羅は?」
言葉を紡ぐ前に遮られる。仕方ないと思ったのかキッパリと答えた。
塑羅「私は、信じないわ」
その答えに「意外」、と思ったのか玲は少し目を見開いて塑羅の方へ向く。
その後視線を里の方に戻し、言った。
玲「私と…一緒、だね」
クス、と玲は小さく笑う。
玲「私も信じない。例え居たとしても―――…答えは一緒。」
塑羅「そう。一つ聞きたいんだけど今日の貴方ちょっとおかしいけど何で?」
その問いには玲は口を閉ざした。
やはり理由があったが言いたくなかったのか、と塑羅はため息を吐く。
が、玲は口を開け答えた。
玲「ふと思ったの。ずっとずっと何でだろうって思ってた。」
答えはまだ終わりじゃなかったらしく、再び喋る。
玲「もし神がいたとして、そうしたら何で私だけこんな不幸な目に会うのかなって…」
塑羅「成程ね」
玲の考えてる事が読めたのか、塑羅は上を見上げて目を瞑り、言った。
塑羅「そんな質問、里(此処)の人に聞いたら全員信じないって言うわよ」
その言葉に少し疑問を持ったのか、首を傾げ「何で?」と聞いてきた。
塑羅「簡単な話よ。『何故神は私を見捨てたのか、だったら私は神の存在を信じない』とね。」
玲「…?」
それでも理解できてないのか、塑羅は分かりやすく、そして簡単に説明する。
塑羅「要は、里の皆は私たちと同じ誰かを亡くしてる。それなのに神を信じるとか、おかしな話だと思わない?」
玲「そう…なの、かな」
小さな声でそういうと「そういうもんよ」と答えた。
その後塑羅は玲の方を見た。
玲は皆思いは同じなんだな、と思ったのか、満足したかの様に笑っていた。
それから視線を上に戻し、呟くように言った。
塑羅「運命なんて、私達と無縁な言葉だわ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~終わり
ネタが無いからとか言って短編書いてみたと言う^p^
だって書かないと何か落ち着かないんだもん((蹴
ネタ募集しますので良いのあったら書いて欲し((ダマ
でもでも殺すとか殺し合う系は止めてくだしあwww^p^p^p^p^p^p^p^p^p^p^p^p^p^
短編だから続きは無いですよ^p^←
>緑川センセー
ふふん文才舐めるな(`・ω・´)((ダマレ
オマwww
それはメールで送る奴だけにしてくれwww
ネタ募集か‐!
もちろんゆr((((