Nicotto Town



陰と陽の間



        陰と陽の間(はざま)



      空がにじむ黄昏時

      山は次第に

      墨の色に染められていく

      その色が濃くなるにつれ

      山の形がはっきりとしてくる

      こんなにも美しい形をしているのに

      誰も見ようとはしない


      心に沈むわびさびの気持ち

      もののあわれ

      紫がかる空

      藍色の空

      一面に広がる濃い紺色の空

      いにしえからの時が流れ込む

      世界は常に変わる

      誰も知らなくていい

      わたしだけが知っていれば


      今日知らない街角に立ち

      明日もまた違う街角に立つ

      黄昏時は逢魔が刻

      昼と夜を分かつ時刻

      そこにいるのは

      いったいどなたでしょうか

      

#日記広場:小説/詩

アバター
2011/09/11 22:02
>あぎょネコさんへ

とても嬉しいコメント、どうもありがとうございます♪(=⌒▽⌒=)

黄昏時、いつも見ている木がふと違うものに見えたりとする時間ですよね?!
シルエットがくっきりと浮かび上がり、ドキッとするほど美しい形だったと気がつくときもあります。

黄昏時は逢魔が刻、何かありそうなきがしますよね!!(^ー^)

アバター
2011/09/11 12:13
黄昏時にぼんやりしていると、他人だけでなく自分すら忘れてしまいそうな気になります。
…もしかしたら、自分すら「忘れてみたい」のかも知れません。

黄昏時は、何やら秘密を隠し持っているような気がしてなりません(^-^)
アバター
2011/09/05 21:11
>✿摩耶✿さんへ

とても嬉しいコメント、どうもありがとうございます♪(=⌒▽⌒=)

昼と夜の間、陰と陽の間、不思議な時間で不思議あふれるくうかんですよね!!

『源氏物語』夕顔の巻ですね☆
薄闇の中にほの白く光るように咲く花、ぼんやりとしたような感じです。
あて推量ではなく、もっと近づいて私を見定めたらいかがでしょうか、さすが源氏の君らいしいです(*^o^*)

アバター
2011/09/04 16:26
昼と夜では、同じこの世界も違って見えたりもしますよね。((◉ω◉*))゙ コクリ

そんな陰と陽の間の黄昏時をうたった素敵な詩に感動です!(。◠‿◠。✿)❤



『寄りてこそ それかとも見め たそかれに ほのぼの見つる 夕顔の花』
                                      by光源氏☆彡



Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.