逃げてきた「兵器」
- カテゴリ:自作小説
- 2011/08/21 23:27:15
逃げてきた「兵器」
ボクは「機械」血の通った人間などではなく、作業を繰り返す機械。
ロボット…。単純作業を…。ダメな…どうすればいいんだ?
希望なんてどこにあるんだ?
気配が迫っている。後ろからも前からも。
かっこよく自分が囮になったりしたから。
いや、これでいい。彼、彼女は人間だった。血の通った人間…少なくともボクよりは世界に役に立つさ。きっと…きっとそうだと信じたい。そうじゃないと、ボクが報われない。
ボクの名はリルル・ガランド。と、名乗ってみた。ボクが最後を看取った人の名前だ。「ぼうや、生きろよ」って言ってくれた人だ。口から血をこぼしていた。胸に大きな穴があいていた。ああ、おじさん。ボクもダメだよ。
おじさんを殺した黒騎士たちが、ほら。
正面からも、後ろからも。
赤い瞳…。あいつらもボクと同じ「機械」
人間じゃない。
ボクは人間でもないし、正確には「機械」ですらない。中途半端…。49。
たしかそう呼ばれていたっけ。
49って何だよ。番号じゃん。それなのに49。ひどい…な。ろくな人生じゃなかった。
それでも最後ぐらいかっこつけたい。
ボクは49であるボクに与えられた「赤い魔剣」を呼び出して、斬って出た。
「機械」は容赦が無かった。魔王の魔力によって動く、殺戮兵器、黒騎士の槍はボクの左肩を突き刺す。「うごぉおおーー」と、ボクはわけのわからない叫び声をあげて、悶絶する。どうでもよくなった…目がかすむ。それでも…まだ目を開けてなくちゃいけないのか。
もう、いいだろ?よくがんばったよ。
倒れたい。生きることをあきらめたい…。
さあ、トドメをさせよ!!!
叫んでいたのかもしれない。黒騎士たちは動こうとしない。それどころか、徐々に後ろへ下がっている。何だ?何があった?
後ろから聞き覚えのある声が聞こえる。
それもその他大勢の足音まで。あいつら…粋なことをしてくれるじゃねぇか。
はは。これでまた死ねなくなったか?
いや、この出血じゃ、どうだろう?
なあ、もういいって言ってくれよ。
さっきから無言で聞いている「もう一人の自分」は何も答えない。反応もしない。
ただつぶやく。「まだよ」って。
…その声を聞くと、意識が途切れた。
張り詰めていた糸は思うほどあっさりと、切れたのだ。
拾われた命
あたたかさを感じる…「機械」なのに?
ボクは機械。ただ戦い、できないことからは逃げる戦う機械。兵器。それがボク。それがオレ。オレ?…またもう一人のボクが現れ始めているのかな…それとも三人目?わからない。
機械なのに…どうしてかな。
心地いいってここちいい?
これが?この感覚?これが感覚?
これがあたたかい?
そうなのか…そうなのかもしれない。
まだボクにはよくわからないけど…。
もう一度目を開けたい。
まだ生きたい…。
せっかく新しい「感覚」というものをボクは感じたのに…。
お願いだ!
から書き始めると、読み手をぐっとひきつける感じがするお!
49の生まれた根拠は後回しにしても、全然OKな気がするっす。
なんでこの49はこんなに葛藤してるんだろうっていうのをまず見せつけると
面白くなると思うっす。
小説の感想は完結してからがいいなあ。
ちょっとずつでもいいけん書いて行ったらいいと思うよっ♪
書き上げたとこまでは これからもアップしてくれるのかな。ww
楽しみにしてるよ。俺も、きっとみんなも。
…だけど何より、
心のままに、 書いてるリルが一番に、 楽しめますように。
それがきっと一番、凄いものを産み出せる瞬間だな。
正直、この作品はどうなのか、ボクにはよくわかりません。
あい