短編リルル・ガランド誕生☆
- カテゴリ:自作小説
- 2011/08/21 21:02:53
「ぼうや、生きろよ」
金の冠を被ったおっちゃんの名前は「リルル・ガランド・ヴァルキュリアス」。
言うまでもなく、風の申し子、ヴァルキュリアス王家の王だ。
その娘を預かり、ボクはただ逃げることを選んだ。
ボクにはまだ名前すらない。
492564。それがボクの呼び名。
ひどい人生だ。ボクは「機械」になれなかった「できそこない」
そして人間ですらない。
ボクは何だ?わからない。
わからないがそれはそれでいい。そんなことよりも
大切なことがある。今は逃げることだ。
ボクは「兵器」として自分に与えられた魔力を使って逃げた
おっちゃんの娘を連れて。
空を飛び、川を歩き、走り、逃げて、逃げて・・・
また人を助けて・・・。その二人のために囮になって
ボクは逃げ続けた。
もう一人の自分に問いかける。
・・もうあきらめてもいいよな?
「まだよ」
と、無表情にそいつは答える。右の顔が半分壊れている女性。
でも間違いなくボク自身。
今は深く考えている暇もない。
「なら、名を名乗る。ボクはリルル・ガランドだ。」
「リルル、いいな」
「いい名だわ」
「マスターに従う」
何人いるか数えたこともないが、「もう一人の自分」は
うなずいてくれた。
それでいいのだ。とボクも思う。
ここからがボクの旅の始まりだ。
あい。
ps(続きません)。続きは書いているけど、まだ未完成なのでアップしません。
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- Regard
- 2011/08/22 04:53
- ”リルの創造。” …楽しみだ、とても。
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- おおちゃん
- 2011/08/21 21:09
- 続きを楽しみに待っとくねっ(≧∇≦)/
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