Nicotto Town



ドラマ それでも、生きてゆく

ひさびさにドラマの話をします。

最近は、倉本 聰さんが、お休みなので、
見るドラマがありません。
骨のあるお話となると、現在のところ、
坂元裕二さんくらいでしょうか。
坂元裕二さんといえば、Mother。
私自信、坂元裕二さんを、この作品から知りました。
それまでの坂元さんの作品は、まったく知りません。
調べてみると、原作があるものばかりで、
書き下ろしが、ほとんどないのです。
こんな凄い作品を書く人が、原作ありの脚本をやっていたことが、
なんか不思議な気がします。
書き下ろし坂元作品を知る意味では、Motherは、
恰好のドラマです。
(同時期に、チェイス~国税査察官~を書いていることにも
驚かされますけどね。これも実に面白い。)

その後、残念なのは、Motherの人気の影響からか芦田愛菜ちゃんを使って、
(日テレに、もう一度、何か書いてくれと頼まれた感が強い)
さよならぼくたちのようちえんが、単発でありました。
はっきりいって、つまらない作品です。
何も伝えたいことがないのに、芦田愛菜ありきで、
書くと、こうなってしまうのかという悲しい結果でした。
ただ、このとき唯一、印象に残ったのが、満島ひかりという女優さんでした。
映画 悪人で、嫌な女という印象(役の所為で)でしたが、
この作品では、(作品はダメなのに、)どうしてなのか彼女だけは、何かすごいなぁ。
と、かんじたのでした。
そして、今、坂元裕二最新作。
それでも、生きてゆく
の双葉役では、ないですか。
無駄な仕事の中に、ちゃんと先の発見をしてるんだと
わかりました。抜け目ない坂元さんです。

しかし、
坂元裕二という人は、一体なんなんでしょう?
Motherといい。それでも、生きてゆくといい。
なぜ、こんな難しいことに、取り組むんでしょう。
Motherのお話は、(ご存じの通り)
虐待される子供を誘拐という形で救うというものです。
その行為は、見る者を一瞬に惹きつける魅力を持ってます。
しかし、引いて考えるとエンディングをどうするのかが、
どれだけ大変なのか容易に想像できます。
結果を限定していけば、いくほど、面白さが失われるからです。
その過程でのセリフや設定は、本当に最高です。
しかし、結末は、どんな形にしろ、興ざめするのは、仕方ないことだと思います。
じゃ、視聴者にゆだねるような曖昧な終わり方だと、
それはそれで文句がでると思われるますしね。
とにかく、難しいの一言です。

で、Motherで、そんな大変だったのに、今回のそれでも、生きてゆくでは、
殺人事件の加害者家族と被害者家族の接触や会話を描いていこうなんて、
ほんとびっくりします。着目がすごすぎる。
坂元裕二という人は、苦労を背負って立つ作家と私は思いました^^
これもまたエンディングが、どんな形でも、結果を決めていくだけで、
面白さが減っていくきがします。昨日の放送でも、犯人の描写や
その先の行動が描かれれば描かれるほど、なんかつまらないと感じました。
しかし、ドラマだから、先を決めていかないと仕方ないンですが、、、

私は、今回つくづくかんじました。
坂元裕二作品は、出だしの1~4回くらいをずっとループで、
見ていたいと。
それが、エンドレスで、いつまでも結末がわからないまま。
そんなドラマあるわけないか^^

だけど、ほんと見つづけていたい瑛太と満島ひかりのシーンは、
二人のそれは、それだけ、あの、まあ、そういう感じです。(←双葉口調)


結末をがっかりするということ。
それは、きっと良い作品の運命なのかも。
どうでもいいドラマなら、
ただのおっさんが、こんなにあーでもない。こーでもないと。
云ったりしませんから。
それだけ、坂元裕二作品は、すげーってことです。

アバター
2011/08/20 16:06
ふふふ^^しのさん、ごめんなさい。
1~4回をループなんて、そんな見方しないでください。
たぶん、1回目を見てしまったら、最終回まで一気に見たくなると思いますよ。
それぐらい面白いですし、魅力があるんです。
だけど、それがあまりに出来がすごすぎて、あまりに期待が高まるので、
ハードルがぐんぐんあがっていくんですよ。
ボクは、そのあがったまんまでいたいという我儘を云ってるだけですから
普通に見て楽しんでください。
ただ内容は楽しむという作品じゃないですけどね^^
でも、ぜひ見てほしいです。

アバター
2011/08/19 20:25
このドラマは見てないんですよね~(^▽^;)
最近では「陽はまた昇る」と「江」くらいかな?
若かりし頃はもっと見ていたような気がするんだけどな~。
「それでも、生きてゆく」、再放送があったら1~4回目を
集中して見てみたいかも^^
アバター
2011/08/19 16:44
いろは丼の姫は、お目が高い。大竹しのぶすごいですよね。
その凄い中でも凄かったのは、このセリフですね。
(ネットにあったので抜粋してきました。)
読むだけでも、大竹しのぶの息吹がよみがえり
泣けてきます。

あれから15年経って、今のあたしは、人から見たら、
ずいぶんと落ち着いているように見えるかもしれません。
でも、ホントは違うんです。
あたし、みんな、あたしと同じ目にあえばいいのにと思って、ずっと、生きてきました。
優しくされると、「あなたに何がわかるの」と思いました。
子ども連れの母親見ると、疎ましく思いました。
「前向きに生きよう」って言われると、死にたくなりました。
ごめんなさい。あたしはずーっとそういう人間です。

人を愛そう、前向きになろう……そう思った5分後に、みんな死ねばいいのにと思っていました。
ごめんなさい。母親から子ども取ったら、母親じゃなくなるんじゃなくて、人じゃなくなるのかもしれません。

この場面は、すごかったですね。
凄い脚本は、演技じゃなくなるんですよね。
このときの大竹しのぶは、子供を殺害された母親そのものというかんじでした。
もはや演技ではないです。
究極の状態を表現してましたよね。
ほんと凄い。

まぁ、この先、結末がどうであれ、
坂元さんのこの無謀ともとれる勇敢なチャレンジに、
ボクも期待してます^^




アバター
2011/08/19 16:23
「それでも、生きてゆく」私も今、このドラマ一押しです!!!
「Mother」も大好きで、毎週観ていましたが、同じ作家さんだったのですね!
初めて知りました。

確かに両方ともテーマが重い・・・。
重いが故に、それをどう乗り越えて行くのか?私はそこに何とも言えない興味を持ちます。


PS:うちの姫は「大竹しのぶ」の演技を「天才」と言って絶賛しています。




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