Nicotto Town



妖怪の事情 5

暇=書く!((



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「おはよう、空渡君ッ!」「おーはよぉぉ」「ッ!…お、おはよう…」

笑顔で微笑みかける少女二人、この二人が妖怪で犯罪者なんて誰も思わないだろう。

「あ、あのさレイ、メイ…」「なぁに?」「んー?」

「…や、やっぱ何でもない・・・」「…空渡君どうしたの?顔色悪いよ?」

レイが俺の頬に触れる、俺はその手をパンッと離す。

「…空、渡君・・・?」「ハッ!…悪い…」

「あっれぇ?空渡どーしたーっ?」 メイは後ろから抱きつく。

「ッッ、触るなァ!!」俺は背中に抱きつくメイを振り下ろした。

「っ…痛ぃ…」「あっ、大丈夫か!?」 俺…どうしたんだよ…

アネキの話を聞いてから…この二人と過ごすのが難しく感じる。俺はこの二人が…

                     ──怖い。

何も聞けない、こんなもの夢だったらいいのに、全て嘘だと信じたい

そもそも…誰かが嘘を吐いているんじゃないか?

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

「─と…空渡!!」「…ハッ」「お前ボーッとして…具合悪いのか?」

そう声をかけたのは担任の山口。

「…あ、大丈夫っす…」「大丈夫じゃないだろ、顔色悪いぞ?」

「…保健室行っていいですか?」

ピピピピピ 「うーん、熱はないみたいね、とりあえずベットで休んでなさい」「はい…」

保健の先生はそう言い残すと職員室に向かった。

「…ハァ」 正直具合が悪いわけじゃない、教室の空気が重く感じた。

あの二人がいるだけで…俺はおかしくなりそうだ。

〔ガラッッ〕「空渡君…大丈夫?」「おーいッ空渡ぉ」「ッ!?」

今一番会いたくないやつらが来た。

「お前ら…授業は…?」「あんなの御呪いでなんとかなるもんさ!」メイが得意げに言う

「そ、そうか…」「ねぇ空渡君」「何だよ…」

「何でこっち見ないの?ねぇ、視線合わせてよ」「ッ…別にいいじゃんかよ…」

ホントの事聞かねえと…

「あの…さ、レイ?」「ん?なぁに?」

「お前らって実は脱獄囚だったりするのか…?」

その瞬間、レイとメイの視線が俺に向けられる

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続く(・∀・)





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