ウェーベルン
- カテゴリ:音楽
- 2011/08/14 20:16:53
シェーンベルクの弟子の一人、ウェーベルンの音楽は、ものすごく短い時間に音が凝縮されていて、実に緊張感にとぎすまされたように感じます。
同時代のマーラーが、非常に大編成の長大な曲を書いていたのとは全く対照的です。
もちろん、マーラーの音楽も深い内容であることには代わりありませんが。
ジャズの天才サックス奏者、チャーリー・パーカーのソロは、ものすごく短い時間に、凝縮されていたことを思い出します。それとは対照的に、コルトレーンの永遠に終わることのない、ソロはある意味で、マーラーの交響曲かも知れませんね。
少し、たとえがふさわしくなかったかも知れません。近代絵画のシュルレアリスト、マックス・エルンストに「コロラド」という切手の大きさくらいの凝縮された油絵がありますが、(ウェブでは見つかりませんでした。)、また違った意味で、水墨画のような、空間の緊張感を感じされる音楽ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=fN9qJ4oJdvc
僕はゆったりと音楽の響きに浸りたい方なので、彼の作品は一体どういう時にどんな気持ちで鑑賞すればよいのか分かりませんが、rihitoさんの文章を読んで思ったのですが、音楽を聴くというよりは絵画を見る感覚に近いのかもしれませんね。