施餓鬼会
- カテゴリ:日記
- 2011/08/11 08:39:32
3月の東日本大震災から5ヶ月たちました。
8月にはいり、各地のお寺で施餓鬼会が行われています。
この地震により多くの方が亡くなりましたが、新盆の方も多いと思います。
被災地では、お寺そのものが消滅して施餓鬼会を行うことができないところや、今でも避難生活で新盆を行いたくても行えない方も・・・
福島第一原子力発電所の爆発による放射能汚染の状況もだいぶ明確になったようです。汚染の大半は3月中だったようです。
動植物の被爆防止対策が不十分だったため、被爆被害は食料から出始めました。
放射能拡散のシミュレーションをひたすら隠し汚染対策を後送りにしたつけとして、汚染食料が市場に出回る状況になっています。
なんだか餓鬼が食べることができない状況みたいですね。
今回の大震災は、原子力が人間の手に余るものであることを理解させてくれた気がします。
すべてを育む大地を汚染させることは、自らを滅亡させることにつながります。
大地を守りながら生活をするために、何をなすべきかを考えてみませんか?
被災により日本経済は大打撃を受けましたが、追い討ちをかけるように8月にはいって米国債の格下げによる円高、株安が続いています。
大きな損失を出した方もたくさんいるのでは。
これらの試練は、「君たちは、今後どうするかね?」と誰かにいわれているような気がしてなりません。
注)施餓鬼会
餓鬼道に落ちた亡者(餓鬼)は口にしようとするものは忽ち炎と化し、何一つ食べることが出来ず飢えに苦しむ。
自力ではこの苦しみから脱することが出来ない餓鬼に、食物を施そうという「施餓鬼供養」のこと。
施餓鬼供養では、新亡(前年の供養以降に亡くなった方)、先亡(ご先祖様)、そして三界萬霊(全ての霊)の塔婆を立て、ご飯、水、野菜、果物、お菓子などのお供え物をして、あらゆる餓鬼に施しをします。
実際には、他の命を奪うことで自らの命を繋いでいる(食べるということはそういうことです)我々に、先祖がいることで我々が存在することを含めて他のものから生かされていることを自覚させるための供養。
こちらこそ、いつもありがとうございます。
そうですね・・・
ことしのお盆は、考がえさせられます(-- )。。。
生命って。。。。
そうですね。
神は乗り越えられる試練しか与えない・・・本当かなあ?
そうなのです。
作法よりも気持ちです。ご先祖様そして皆さんに感謝。
これほどまでに、日本中に課題を突き付けた事件はなかったと思います。
まさに、言われるように「君たちはどうするかね・・」と無言の問いが
日本全体に発せられていると感じてます。
私も昨日、作法が分からないながら、仏壇にお盆の飾りをしました。
最近なくなった親しい人と、先祖に、使えたい思いと感謝をこめたつもりです。