妖怪の事情 4
- カテゴリ:自作小説
- 2011/08/08 19:18:11
暑いな…
そして暇なので書く(・ω・)
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俺はその日の帰り、近くの図書館へ寄った。
「妖怪の本っ…と」 子供向けコーナーから妖怪大図鑑という本を取り出す
「んと…妖怪は悪戯好きな者が多く…」俺はパラパラと本を読む
「…ダメだ、なんか読む気しねぇな」 てか子供向けコーナーにいる中学生もどうなんだ
でも一応、その図書館の貸し出しカードを作り、妖怪大図鑑を借りておくことにした。
──「ただいまー」「おかえりー、空渡ー」「あ?あぁ、おかえり」
俺の家族は母さんと二つ上の姉、仕事で帰りの遅い父さん。
「んー?空渡図書館寄ったの?貸し出しカード落ちてる」アネキが俺の鞄をあさる。
「おい、勝手に見るなよッ」鞄を取るがその時には本はアネキの手にあった
「なにこれッ、妖怪大図鑑…?」「っだから見んなッ」やっとのことで本を奪う
「アンタこんなのに興味あったの?女に興味ないくせに?」「うっさいなァッ」
俺はアネキを軽く睨んだ後、宿題に手をつけようとした。
「ねぇ空渡ー」「何だよ、まだ何かあるのかッ」「うん」「…何」
正直聞く気しなかった、てかまたからかうだけだと思ってたし。
「あたしさァ、妖怪なんだよね。」「ふーん……」
…………あ?
「っ、アネキ聞き間違えだといいんだけど、今何か言った…?」「うん、妖怪」
「へぇ…ふぅん…で、何の妖怪?」「あれ、リアクション薄くない?」
まぁクラスメイト二人が妖怪だしな。
「…まぁいいけど、アタシは狐」「狐って森に行けばどこでもいるじゃん…」
「ちっちっち、ただの狐じゃなくて、大狐ってゆー人間界で表すなら30m位?」
「…ふーん」俺は傍にあったポテチ(のり塩)を開ける。
「アレ…ホントに全然驚かないね?何かあった?」「まぁ…」
俺はクラスメイトが妖怪って事、これまでに聞いたことを全て話した。
「──ってわけ」「…それって700年前の闇黒崩壊の事件…!?」
「アネキ知ってるのか?」「知ってるも何も…今や有名のあの事件…」
「そんなすごいもんだったのか?」「空渡、その子たちは脱獄犯よ!」
「だ、脱獄犯?」俺はポテチを口に放り込んでいる手を止めた。
「閻魔様が囚人を特別に逃がしたなんて聞いてないし…」
「そ、それじゃあアイツらが嘘ついたってことか?」「…そうとしか考えられない」
「で、でもあの二人はそんなことしねぇよ!!」「…何で分かるの?」「っ…」
俺は明日、あの二人に真実を教えてもらう事になる──。
終了、多分続く(・ω・)(誤字脱字は見逃しよろしく)
姉貴のキャラ好きだぁ
テンポもいい。
アネキもなかなかチャーミングだ。