Nicotto Town



妖怪の事情 4

暑いな…
そして暇なので書く(・ω・)


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俺はその日の帰り、近くの図書館へ寄った。

「妖怪の本っ…と」 子供向けコーナーから妖怪大図鑑という本を取り出す

「んと…妖怪は悪戯好きな者が多く…」俺はパラパラと本を読む

「…ダメだ、なんか読む気しねぇな」 てか子供向けコーナーにいる中学生もどうなんだ

でも一応、その図書館の貸し出しカードを作り、妖怪大図鑑を借りておくことにした。

──「ただいまー」「おかえりー、空渡ー」「あ?あぁ、おかえり」

俺の家族は母さんと二つ上の姉、仕事で帰りの遅い父さん。

「んー?空渡図書館寄ったの?貸し出しカード落ちてる」アネキが俺の鞄をあさる。

「おい、勝手に見るなよッ」鞄を取るがその時には本はアネキの手にあった

「なにこれッ、妖怪大図鑑…?」「っだから見んなッ」やっとのことで本を奪う

「アンタこんなのに興味あったの?女に興味ないくせに?」「うっさいなァッ」

俺はアネキを軽く睨んだ後、宿題に手をつけようとした。

「ねぇ空渡ー」「何だよ、まだ何かあるのかッ」「うん」「…何」

正直聞く気しなかった、てかまたからかうだけだと思ってたし。

「あたしさァ、妖怪なんだよね。」「ふーん……」

…………あ?

「っ、アネキ聞き間違えだといいんだけど、今何か言った…?」「うん、妖怪」

「へぇ…ふぅん…で、何の妖怪?」「あれ、リアクション薄くない?」

まぁクラスメイト二人が妖怪だしな。

「…まぁいいけど、アタシは狐」「狐って森に行けばどこでもいるじゃん…」

「ちっちっち、ただの狐じゃなくて、大狐ってゆー人間界で表すなら30m位?」

「…ふーん」俺は傍にあったポテチ(のり塩)を開ける。

「アレ…ホントに全然驚かないね?何かあった?」「まぁ…」

俺はクラスメイトが妖怪って事、これまでに聞いたことを全て話した。

「──ってわけ」「…それって700年前の闇黒崩壊の事件…!?」

「アネキ知ってるのか?」「知ってるも何も…今や有名のあの事件…」

「そんなすごいもんだったのか?」「空渡、その子たちは脱獄犯よ!」

「だ、脱獄犯?」俺はポテチを口に放り込んでいる手を止めた。

「閻魔様が囚人を特別に逃がしたなんて聞いてないし…」

「そ、それじゃあアイツらが嘘ついたってことか?」「…そうとしか考えられない」

「で、でもあの二人はそんなことしねぇよ!!」「…何で分かるの?」「っ…」


俺は明日、あの二人に真実を教えてもらう事になる──。



終了、多分続く(・ω・)(誤字脱字は見逃しよろしく)

アバター
2012/01/16 21:21
あーー
姉貴のキャラ好きだぁ
アバター
2011/08/08 22:05
それにしても、話の展開が上手い。
テンポもいい。
アネキもなかなかチャーミングだ。




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