ジム・ヘンソンの不思議の国の物語
- カテゴリ:映画
- 2009/05/05 23:58:29
自宅鑑賞メモ。
E・ネスビットが100年前に書いたエブリディ・マジックのイギリス児童文学「砂の妖精」の映画化。
子供向けのファンタジー映画。期待してはいなかったとおり「砂の妖精」でもジム・ヘンソン風でもなくて、
子供だましのようですが、楽しかったです。主演のフレディ・ハイモアもよかったです。
なんていうか、いかにも大人が考えそうなステレオタイプの子供たちが、
映画『ナルニア国物語』でナルニアには行かずに、願いをかなえてくれる砂の妖精に出会っています。
映像もストーリーもキャラクターも、映画『ナルニア国物語』までのレベルにはないですが。
映画のサミアド(砂の妖精)の、ものすごく嫌々、子供たちの願いをかなえる様子がおもしろいです。
願い事は一日つ。効力は日没まで。
邦題はめちゃくちゃです。どこから”不思議の国”を引っ張り出したのやら。
さらに”ジム・ヘンソンの”は真っ赤な大ウソで、故ジム・ヘンソン氏はまるで関係ありません。
制作がジム・ヘンソン・カンパニーもウソ。サミアド(砂の妖精)のデザインだけだそうです。
「ジム・ヘンソンのストーリーテラー」のような雰囲気のカケラもありません。
原作を読んだのは、はるか遠い昔の小学生低学年のときなので、実はそれほど覚えていません。
願い事はまともにかなうことはなくて、困ったことになるんだけど、なんとかなっちゃう。
願い事がかなって、消えて、いつも通りの生活は続いている繰り返し。
楽しく読んだ記憶はあるけど、なんだかとても現実的に感じて、あまり好きではなかったような?
願い事が簡単にかなうほど人生は甘くないと、身にしみすぎるほと身にしみてる今、
「砂の妖精」を読むと、どんな風に感じるんでしょう。
いつか読み直したいと思っている1冊です。
そういえば同じ原作を元にNHKでつくられたアニメ「おねがい!サミアどん」が楽しくて好きでした。
初めて見たときは、サミアどんのあまりのかわいらしさに、これ違うだろー叫んでいましたが。
大幅にアレンジ?されて、サミアどんと子供たちの繰り広げるドタバタコメディ・アニメになっていました。
【Five Children and It】2004イギリス
でも、タイトルが「砂の妖精」じゃないのは、ある意味正しいのかも?
邦題からじゃ全然分かりませんでした^^;
CMを見ても連想させるところもなかったですし、
あんまり原作とかけ離れてるなら
割り切って見たほうがよさそうですねw