私もすでにヒバクシャだったのでした。
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- 2011/08/06 23:02:03
8月6日、
NHK・BSプレミアムの特集番組
「ヒロシマの黒い太陽」を見ています。
(そうそう、沖野さん、
今日の深夜、0:30より
教育テレビで石原吉郎が取り上げられていた
白熱教室が再放送されるみたいよ。
つまり、ヒロシマの流れで
石原吉郎が取り上げられているわけです)
さて、このテレビを見ながら、
「ああ、私も立派なヒバクシャになったのだなあ」
と不謹慎なことを思いました。
ヒロシマ・ナガサキの頃、
まだ私は、海のものとも山のものともつかぬ、
ただの幽体だったのですが…。
でも、チェルノブイリの時、
日本でも放射線異常は観測されていたのですから、
「安全」基準内とはいえ、
私はすでに被爆していたのでした。
高木仁三朗さんの著作によれば、
それ以前においても、
「安全」基準内とはいえ、
(第5福竜丸のように
明らかに健康被害を引き起こした被爆も含めて)
地球はすでに数多くの核実験によって、
汚染されていましたが…。
ですが、まあ、
それは全世界的な汚染でしたから、
私だけが特権的にヒバクシャと語るわけにいきませんでした。
でも、さすがに今回は私も、
堂々と「ヒバクシャ」を語れそうです。
たとえ3.11の当日、
ヨーロッパにいたとしても…。
私の住んでいる自治体でも、
下水処理場に蓄積した汚泥は、
かなりの放射線汚染値を測定していますし、
それは私の家の屋根や雨樋を伝って流れ出、
蓄積したものであります。
その屋根や雨樋の下に私のハーブ類が、
つまり紫蘇やバジルが育ち、
それをせっせと刈り入れて、
せっせと食している私がいるのですから、
多かれ少なかれ、
外部も内部も被曝しているでしょう。
そもそも私は、
核医学検査という「内部被曝」検査も
経験したことがありました。
確か、あれは、
10数時間で半減期を迎えるような放射性物質でしたが、
鉛で覆われたズシリと重い注射器で、
私の体内に放射性物質が注入され、
数十分後に体内の臓器から放出される放射線によって
病理箇所を測定しようとする検査でした。
まあ、「安全基準値」以内なのでしょうが、
10年以上前の「安全基準」ですから、
私はその安全性をあまり信じていません。
ただ、主治医の人柄は、
親子共々信頼していますので、
(正確に言えば、
主治医は、この親子だけは、
最高の治療をしなければならなくなっている
と思いますので…)。
(つまり、私と母は同じ病気で、
この医師のお世話になっています。
母は、主治医に私の命を託して、
さっさと死んでしまいました。
私は、私の先行事例に近い病理として
母のカルテがありましたし、
しかも、この病気の治療法がどんどん開発された時期に、
今、治療しなければ手遅れになる
ぎりぎりの病態の患者だったので
最先端の治療を次から次へと経験しました。
また私自身、
素人向けから医療従事者向けまでの、
様々な医学書を読み、
望まれれば進んで
「人間モルモット」になってみたところがあるので、
こうして今もなお、おめおめと生き残っています。)
(そろそろ十数年になろうとしています。
私はこの分野の医学書の治験者Aさんとして、
かなりの有名人なのではないかと思います。)
(でも、そうして生き残った私の命は
いったいなんのためにあるのだろう。
私は、私の命を時々…、
いえ、しばしば
「無駄な延命」
ではなかったのかと思うことがあります)。
ともかく今までの検査で死に至っても、
今更、文句は言わないつもりです。
何もしなければ、
私は、もうこの世にはいないのですから。
ですが、
それは日本社会が、
いえ、世界のすべてが、
本人の了解なき「ヒバクシャ」を
これ以上に生み出して良いことにはなりますまい。
にもかかわらず、
日本社会は、
停電やら経済成長の停滞が怖くて、
管理技術も、
管理態勢もあやしい
原発を続けようとするのですね。
私は、
そのような社会に、
そのような社会を良しとする人々に、
依存することがないような生き方を
考え、
試み、
求めようと思っています。
詰まらない思いつきを
つらつら書き連ねました。
すみません。
2011/08/06
安寿
いえいえ、
沖野さんが気にかけていれば、
石原吉郎とは、
いつか出会うことになるでしょうから、
あまり心配はしていません。
昨夜この記事に気づいていれば。。。残念。
教えてくれてありがとう。
コメント、ありがとうございます。
また、はじめまして。
そう、子どものこと、
そして将来、日本社会に生まれてくる生命を思うと、
「私たちはなんて浅ましかったことか」と思わずにはいられません。
この浅ましさの中で生きていくということが、
生活ならば、
私はもうこのような生活をお仕舞いにしたく思っています。
人の生命に結びつく仕事をしたいと思っています。
子供達の事を考えると何ともやりきれない思いです。
情報も操作され、人命は、二の次になり、、食料からの内部被曝は、これから増加の一途をたどりそうです。
大江戸エコロジー事情 という古い本があるのですが現代を予測していたかの様な、
話がでていて興味深いです。
どこまであるかわからない線路の上を、猛スピードで走る列車の中で生活しているような現代、、
便利さを求めるあまり、無駄だらけで、手に負えないゴミの山に、逆襲されている今、、
世の中のシステムそのものが、パラダイムシフトしていかなければ、いけない時期なんだと思います。
ブログ広場から、おじゃましました、^^;
お体 お母さんの分まで、大事にして下さい。