満身の怒り 児玉先生〜いい人だ〜
- カテゴリ:ニュース
- 2011/07/29 07:41:26
7月27日 衆議院厚生労働委員会
放射線の健康への影響
児玉龍彦
参考人 東京大学先端科学技術研究センター教授
東京大学アイソトープ総合センター長
私ども東京大学には27か所のアイソトープセンターがあり
放射線の防護とその除染の責任を負っております
それで、私自身は内科の医者でして東大病院の放射線の除染などに
ずっと、数十年かかわっております
3月15日に
我々最初に午前9時ごろ東海村で5μsvという線量を経験しまして
それを第10条通報という文科省に直ちに通報いたしました
その後東京で0,5μsvを超える線量が検出されました
これは一過性に下がりまして
次は3月22日に東京で雨が降り0,2μsv等の線量が降下し
これが今日に至るまで高い線量の原因になっていると思っています
それでこの時に枝野官房長官が
「さしあたって健康に問題はない」という事をおっしゃいましたが
私はその時に実際はこれは大変な事になると思いました
何故か
現行の放射線の障害防止法というのは
高い線量の放射線物質が少しあるものを処理することを前提にしています
この時は総量はあまり問題ではなくて個々の濃度が問題になります
ところが今回の福島原発の事故というのは
100キロメートル圏で5μsv
200キロメートル圏で0,5μsv
さらにそれを超えて足柄から静岡のお茶にまで及んでいる事は
今日みなさん全てがご存じのとおりであります
我々が放射線障害を診る時には、総量をみます
それでは東京電力と政府は一体今回の福島原発の総量がどれくらいであるか
はっきりした報告は全くされておりません
そこで私どもはアイソトープセンターのいろいろな知識を基に計算してみますと
まず熱量からの計算では広島原爆の29,6個分に相当するものが漏出しております
ウラン換算では20個分の物が漏出していると換算されます
さらに恐るべきことにはこれまでの治験で
原爆による放射線の残存量と原発から放出された者の放射線の残存量は
一年に至って原爆が1000分の一程度に低下するのに対して
原発からの放射線汚染物は10分の一程度にしかならない
つまり今回の福島原発の問題はチェルノブイリと同様
原爆数10個分に相当する量と原爆汚染よりもずっと多量の残存物を放出したという事がまず考える前提になります
そうしますと我々システム生物学というシステム論的にものを見るやり方でやっているんですが
現行の総量が少ない場合にはある人にかかる濃度だけを見ればいいのです
しかしながら総量が非常に膨大にありますと
これは粒子です粒子の拡散は非線形という科学になりまして
我々の流体力学の計算でも最も難しいことになりますが
核燃料というのは要するに砂粒みたいなものが合成樹脂みたいな物の中に埋め込まれています
これがメルトダウンして放出するとなると
細かい粒子が沢山放出されるようになります
そうしたものが出てまいりますとどういうようなことが起こるかが
今回の稲藁の問題です
たとえば 岩手のふじわら町では稲藁57000ベクレル/kg
宮城県のおおさき17000
南相馬市10万6千
白河市97000
岩手64000
ということで この数字というのは決して同心円上にはいかない
どこでどういうふうに落ちているかは
その時の天候 それからその物質がたとえば水を吸い上げたかどうか
それで今回の場合も私は南相馬に毎週行って
東大のアイソトープセンター、現在まで7回の除染をやっておりますが
南相馬に最初に行った時には1台のカウンターしかありません
農林省が通達を出したという3月19日には
食料も水もガソリンも尽きようとして
南相馬市長が痛切な訴えをウエブに流したのは広く知られているところであります
そのような事態の中で通達1枚出しても誰も見る事が出来ないし
私ども東京大学には27か所のアイソトープセンターがあり
放射線の防護とその除染の責任を負っております
それで、私自身は内科の医者でして東大病院の放射線の除染などに
ずっと、数十年かかわっております
3月15日に
我々最初に午前9時ごろ東海村で5μsvという線量を経験しまして
それを第10条通報という文科省に直ちに通報いたしました
その後東京で0,5μsvを超える線量が検出されました
これは一過性に下がりまして
次は3月22日に東京で雨が降り0,2μsv等の線量が降下し
これが今日に至るまで高い線量の原因になっていると思っています
それでこの時に枝野官房長官が
「さしあたって健康に問題はない」という事をおっしゃいましたが
私はその時に実際はこれは大変な事になると思いました
何故か
現行の放射線の障害防止法というのは
高い線量の放射線物質が少しあるものを処理することを前提にしています
この時は総量はあまり問題ではなくて個々の濃度が問題になります
ところが今回の福島原発の事故というのは
100キロメートル圏で5μsv
200キロメートル圏で0,5μsv
さらにそれを超えて足柄から静岡のお茶にまで及んでいる事は
今日みなさん全てがご存じのとおりであります
我々が放射線障害を診る時には、総量をみます
それでは東京電力と政府は一体今回の福島原発の総量がどれくらいであるか
はっきりした報告は全くされておりません
そこで私どもはアイソトープセンターのいろいろな知識を基に計算してみますと
まず熱量からの計算では広島原爆の29,6個分に相当するものが漏出しております
ウラン換算では20個分の物が漏出していると換算されます
さらに恐るべきことにはこれまでの治験で
原爆による放射線の残存量と原発から放出された者の放射線の残存量は
一年に至って原爆が1000分の一程度に低下するのに対して
原発からの放射線汚染物は10分の一程度にしかならない
つまり今回の福島原発の問題はチェルノブイリと同様
原爆数10個分に相当する量と原爆汚染よりもずっと多量の残存物を放出したという事がまず考える前提になります
そうしますと我々システム生物学というシステム論的にものを見るやり方でやっているんですが
現行の総量が少ない場合にはある人にかかる濃度だけを見ればいいのです
しかしながら総量が非常に膨大にありますと
これは粒子です粒子の拡散は非線形という科学になりまして
我々の流体力学の計算でも最も難しいことになりますが
核燃料というのは要するに砂粒みたいなものが合成樹脂みたいな物の中に埋め込まれています
これがメルトダウンして放出するとなると
細かい粒子が沢山放出されるようになります
そうしたものが出てまいりますとどういうようなことが起こるかが
今回の稲藁の問題です
たとえば 岩手のふじわら町では稲藁57000ベクレル/kg
宮城県のおおさき17000
南相馬市10万6千
白河市97000
岩手64000
ということで この数字というのは決して同心円上にはいかない
どこでどういうふうに落ちているかは
その時の天候 それからその物質がたとえば水を吸い上げたかどうか
それで今回の場合も私は南相馬に毎週行って
東大のアイソトープセンター、現在まで7回の除染をやっておりますが
南相馬に最初に行った時には1台のカウンターしかありません
農林省が通達を出したという3月19日には
食料も水もガソリンも尽きようとして
南相馬市長が痛切な訴えをウエブに流したのは広く知られているところであります
そのような事態の中で通達1枚出しても誰も見る事が出来ないし
誰も知ることができません
稲藁がそのような危険な状態にあるという事は全く農家は認識されていない
農家は飼料を外国から買って何10万と負担を負って
さらに牛にやる水は実際に自分たちと同じ地下水を与えるようにその日から変えています
我々が見るのは
何をやらなければいけないかというと
まず 汚染地で徹底した測定が出来るようにするという事を保証しなくてはいけません
我々が5月下旬に行った時先ほど申し上げたように1台しか南相馬に無かったというけど
実際には米軍から20台の個人線量計がきていました
しかしその英文の解説書を市役所の教育委員会で分からなくて
我々が行って教えてあげて実際に使いだして
稲藁がそのような危険な状態にあるという事は全く農家は認識されていない
農家は飼料を外国から買って何10万と負担を負って
さらに牛にやる水は実際に自分たちと同じ地下水を与えるようにその日から変えています
我々が見るのは
何をやらなければいけないかというと
まず 汚染地で徹底した測定が出来るようにするという事を保証しなくてはいけません
我々が5月下旬に行った時先ほど申し上げたように1台しか南相馬に無かったというけど
実際には米軍から20台の個人線量計がきていました
しかしその英文の解説書を市役所の教育委員会で分からなくて
我々が行って教えてあげて実際に使いだして
初めて20個の測定が出来るようになっている
これが現地の状況です
そして先程から食品検査と言われていますが
ゲルマニウムカウンターというものではなしに
今日ではもっとイメージングベースの測定器というのが遥かに沢山
これが現地の状況です
そして先程から食品検査と言われていますが
ゲルマニウムカウンターというものではなしに
今日ではもっとイメージングベースの測定器というのが遥かに沢山
半導体で開発されています
何故政府はそれを全面的に応用してやろうとして
何故政府はそれを全面的に応用してやろうとして
全国に作るためにお金を使わないのか
3か月経ってそのような事が全く行われていない事に
私は満身の怒りを表明します
3か月経ってそのような事が全く行われていない事に
私は満身の怒りを表明します
http://www.shugiintv.go.jp/jp/video_lib3.php?deli_id=41163&media_type=wb
これがどこまで議員さんたちにきちんと伝わったか心配ですが…。
ツイッター上でも熱くなってます。
「児玉龍彦先生のプレゼンをうけて活性化したアカデミッククラスタ」 http://togetter.com/li/167655
「twitter が燃えている! 歴史的熱弁、児玉龍彦意見陳述の反響」 http://togetter.com/li/167624