Nicotto Town


厨二病もここまでだ!!!←は


~争いの無い世界~*裏切りと新たな敵Ⅶ*

玲「…?」
部屋に鈍い音が響いた後、自分に何ともないと気付いた玲は恐る恐る目を開ける。
するとそこには、床から出た蔓―――が、切り株の如く、切った所から上は床に倒れていた。
慧璃「全く…傷口から異物が入ったとか思わなかったの?」
そして目の前には、純白のシャツワンピースを着て、黒く禍々しい鎌を手に持つ慧璃がいた。
玲「知らないよそんなの…刺されたとしか思わなかったし…」
慧璃「まあ玲ちゃんってそんな人だからね」
軽く小馬鹿にすると、振り向いて塑羅に聞く。
慧璃「塑羅さん、どうします?」
塑羅「どうって…?」
慧璃「あの今回の事件の黒幕。今ここで倒すべきですか?」
ふむ、と考え込むと懐から二丁拳銃を取り出す。
塑羅「そうね。生かしておくと今後問題起きそうだし」
そういうと、慧璃はまたクルリと振り向いて可憐を見る。
慧璃「――…と、言う訳ですので。悪いですが貴方の命を狩らせていただきます」
可憐「まあ、物騒だこと」
可憐の顔に焦りの表情はなかった。
まるで隠しているかのように―――――
塑羅「有無は言わさないわよ」
両手に持つ二丁拳銃を構え、走り出す。
それと同時に慧璃も鎌を持ち直し、同じタイミングで走り出す。

可憐「甘いわ!」
バサリと再び扇を広げると、上から手下――玲の妹・煉に変化をした奴が現れる。
塑羅「今頃になって手下を使うなんて事するのね!」
可憐「当り前よ。自分の命が惜しいもの…さて、ネヴァ?そこの二人を始末なさい」
ネヴァ「御意」
ネヴァと呼ばれるその手下は、可憐の指示通りに動く。
どうせ雑魚だ、さっさと倒してしまおうと考える塑羅は銃先をネヴァに向ける。
ネヴァ「俺は変化の達人。そんな俺相手に勝てると思っているのか?」
塑羅「何っ!?」
ヴィン、と音がするとネヴァは姿を変えていた。
塑羅「なっ…!どうしてアンタがその人物を…!?」
ネヴァ「言っただろ、俺は変化の達人。相手の記憶から人物を読みとった」
塑羅(よりにもよってされたくない人物に変化されたわね…)
今のネヴァの姿は、紛れもない塑羅の兄貴。
そうされると実の兄と戦ってるような感じがするのか、塑羅は一歩後ろに下がる。
目の前にいるのは自分の本当の兄貴じゃない、そう分かっているのに銃先を向けれない。


玲「何あれ…相手が悪過ぎる…」
星姫「え?」
傷口から入った毒により、動けない玲は戦ってる所を眺めていた。
その近くで回復をさせている星姫が首を傾げる。
玲「分からないの?自分の記憶から人物を読みとるんだよ?そんなの分が悪いじゃん」
星姫「まあ…勝手に記憶見られてるようで…嫌ですね…」
玲「今の塑羅に勝ち目がない…どうしたものか…」


二人がそう言葉を交わしている間に塑羅は決心したらしく、実の兄に化けたネヴァに銃先を向ける。
ネヴァ「ほう…お前に俺が撃てるのか?」
塑羅「…っ!」
折角決心したのに、ネヴァの一言に手が震える。
その隙にネヴァは高速移動で塑羅に近づき、上から刀を振り下ろす。
塑羅「しまっ――…!」
避ける術もなく足も竦みその場に留まってしまう。
と、何か固い物に当たったのか、金属同士ぶつかり合うような音がした。
慧璃「嫌ですね、塑羅さんばかりで私何か忘れ去られてるじゃないですか」
ネヴァ「ふん…お前か。ならばこれはどうかな!」
そういうとまたネヴァは姿を変える。
その姿は、一人の女の人。
慧璃「…?」
とても優しそうな瞳に慧璃と同じ髪色。
そう、この人物は―――…


慧璃「あら、一体何の真似でしょうか?」

ネヴァ「…!?」
慧璃「私はそのような人物はご存知ありませんが?」
ネヴァ「馬鹿な、お前の母親も知らないのか!!」
慧璃「お母様…?はて、そのような人でしょうか、今となってはどうでもいい事ですけど」
ほぼ間を開けず喋る慧璃はネヴァに鎌を振り下ろす。
ネヴァはそれを刀で防ぐ。
それから慧璃は無言で、睨みつけるようにネヴァを見る。
慧璃「今まで貴方はそうやってして人の弱みに付け込むように変化してきた。変化された人にとっては地獄。ならば…」



慧璃「本当の地獄と言う物をお見せしましょうか…?」

慧璃は一度目を瞑る。
その後また目を開けるが、瞳の色が綺麗なペリドット色から濁ったような、しかし少し光って見える真紅の瞳になっていた。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~続く
ま だ 終 わ ら な い だ と !?((ダマ

どうしようホントにⅩまで収まるかな←

まあその時はその時で何とかするけd((


って言うか此処ら主人公である玲あまり出てなくね?←^p^


感想待ってますノノ

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