Nicotto Town


厨二病もここまでだ!!!←は


~争いの無い世界~*裏切りと新たな敵Ⅵ*

゛侵入者警報、侵入者警報゛
あれから10分後。
可憐の基地の警報が辺りに鳴り響く。
可憐「…あら、何事?もしかして、あの逃げた三人かしら?」
バサリと扇を開くと、家来達はムービーを映し出す。
映し出されたムービーに目を通してみたが、侵入してきたものが見当たらない。
すると、風の音が聞こえ、可憐は扉の方を見る。
そこには殺したはずであった玲がいた。
可憐「…あんた、私の目の前で殺されてたわよね?」
玲「ええ、殺されたわ。今でも傷口がクッキリと残ってるの」
一つの間を空けずに玲が答えると、可憐は扇で口を隠して軽く舌打ちをした。
そこで一つ、何かを思い出したようで可憐はこんなことを言う。
可憐「仮に死んでなかったとしても、私は牢屋の中に入れたはずだけど?」
玲「死体を牢屋にぶち込む奴なんて初めてみたわ…」
小さく玲は息を吐く。そして付け足すように言った。
玲「あんなところに安々と捕まってる私じゃない。いい?私は゛召喚族一の最強゛と呼ばれるのよ?あんな所、簡単に逃げられるわ」
可憐「…手枷足枷を付けていたのに?」
玲「ええ、簡単に取る事が出来る。…どうしてこんな舐められた真似をさせられるのやら…」
わざとらしく玲は両手を上げる。
可憐「…じゃあ、この映像に映っているのは誰かしら?」
可憐が言うと手下はまたムービーを映し出す。
それは牢屋の映像で、中には髪を切る前の玲が手枷足枷を付けた状態で俯いて座っていた。
玲「今私が此処にいる。だとしたら牢屋に居るのは誰かと考えられるのは?」
可憐「………」
問いかける玲に対し、可憐は無言のままだった。
そして、玲は小さく口を開けて可憐に言った。



玲「教えてあげるわ。私の召喚獣…水妖゛ウンディーネ゛よ」


表情は普通だった。が、その言葉だけはとても力強く感じた。
実は言うと、玲は偽物の煉に殺された後可憐の命により牢屋に入れられた。
殺した…とはいっても、煉に化けていた妖怪は「もしかしたら生きているかもしれない」と言うため、手枷足枷を付けたらしい。
そして手下が去った後、刺された傷が痛むのを我慢し、見張りが居ないことを確認した。
確認後、手と足に繋がれた枷に触れ、枷の鍵を開けた。
その後『瞬間移動』で牢から出、身代わりに自分の召喚獣を自分に化けさせておいたのだった。


牢の中にいる奴の正体が分かると、牢に捕まってる偽物の玲は姿を変え、水となって床に染みつくように消えて行った。

可憐「全て作戦…って事ね」
玲「そう、全てを読み切った完璧な作戦さ」
玲は両手で光を集め、光で出来た柄を掴み、引っ張り出す。
光で大剣を作り出し、それを構える。
玲「さぁ…こっちは殺る気ではいるけどそっちはどうなの?」
可憐「……」
怒っているのか、眉間に皺が寄っていた。
開いていた扇を閉ざすと、再び口を開く。
可憐「策を策で返す…という考えはなかったのかしらねぇ?」
玲「…?」
何を言っているんだか、そう思いながら大剣を下に下ろす。
可憐「分からないのかしら?そろそろ…――――傷口から入った毒が効くと思うんだけど。」
不意にガクンと足に力が抜ける。
大剣を支える棒として立っていたが、鉛を抱えているかの様に重くて立ってはいられなかった。
後に玲は床に座ってしまう。
玲「足が…重い…?力が…入らない…」
可憐「策返し。貴方は詰めが甘いって事よ」
可憐は扇を上にあげる。
すると床から蔓のようなものが延びる。
一体何なのだ、そう考えていると蔓の先が玲を狙い刺すように迫る。



絶体絶命の危機。
その部屋に、ザクリと鈍い音を立てたのだった――――――…






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~続く
御免なさい最後の更新から4カ月位経ちました←


…^p^


反省してますぅうううう!!!orz
とは言っても私の小説見てる人いるのか?ま、いっか((


今の話もⅩまで収まるか心配になってきた^p^

感想待ってますノノ

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