＜前回の話のつづきです＞

ネコ族の中には、人間が嫌いな者も多いのですが、三毛猫のあっちゃんは大の人間好き＜「親人ネコ」＞なのです。
あっちゃんが「親人ネコ」になったのは理由（わけ）があるのです。
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それは、あっちゃんがまだ小さい頃のことでした。
ある寒い冬の日、人間の子が赤い毛糸の手袋をはめているのをみて、うらやましく思いました。

それは、可愛らしくてたいへん暖かそうだったのです。

あっちゃんは、その手袋が、ほしくてほしくてしかたがなくなりました。
お母さんに「赤い毛糸の手袋」を買ってくれるようにせがんだのです。

「赤い毛糸の手袋」を手に入れるには、人間の街まで買いにいかなければなりません。
しかし、お母さんは小さい頃人間にいじめられた記憶がトラウマになり、人間の街に行くことができません。

それでも、あっちゃんは、手袋がどうしてもほしくて一人で街まで行くことにしました。
お母さんから、手袋を買うお金をもらうと、人間の少女に変身してバスに乗って街へ向かったのです。

僕らネコ族は、人間の街へ行く時は、ネコだとばれないように、人間に変身するのですが、
子ネコの場合は、まだ未熟で突然シッポがでたり、ネコ手になってしまったり「ネコ」に戻ってしまうことがあるのです。

お店に到着して、あっちゃんが赤い手袋とお金をレジに出した瞬間っ！！！！！！あっちゃんは「ハッ！」としました。

・・・・「ネコ手」になってしまったのです。。

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しかし、店員さんは何もなかったように、あっちゃんに赤い手袋とお釣を手渡したのでした。
そして「ありがとうございましたぁ～」　　とっても笑顔で応対してくれたのです。

＜やさしい人間もいるんだなぁ～。。お店の名前は・・・「イッテみようかドー」かぁ～＞
・・・・すごくこわかったけど、それよりもすごく暖かい気持ちになりました。

手袋を抱きしめ、またバスに乗って家に帰ったのでした。

それ以来、あっちゃんは「親人ネコ」になったのです。

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親人ネコのあっちゃんは、いまでは人間界でグループを結成して活躍しているとか・・・

たしか「ＮＹＡ２８(*注)」だったかな？

（この話は、全面的にフィクションです・・・本気にしないように注意してください！！）

(*注）ＮＹＡ２８・・・・「エヌワイエートゥエンティーエイト」・・・・ではなく「ニャニャ」と読むそうです=^.^=;