愛川晶「芝浜謎噺 神田紅梅亭寄席物帳」
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/07/09 21:38:48
亮子の夫は落語家・寿笑亭福の助。
身の回りの困った事を師匠に相談すると…
落語を演じて謎を解く!
本格落語ミステリ。
「道具屋殺人事件 神田紅梅亭寄席物帳」の続編です。
かなりお勧めな作品!
古典落語が新たにどのような展開(オチ)の物語になるのかが面白い。
落語って結構楽しいよね。
この作家のこれまでの作品は、個人的に正直イマイチ。
推理小説としての物語は面白いけれど、登場人物は苦手でした。
殆どが美少女とロリコン中年の組み合わせ…
何か中年の妄想が透けて見えて気持ち悪かった。
特に『根津愛』が駄目でした。
学校でも人気者の美少女という設定でしたが、
あの性格だと実在したら多分、女性には嫌われていたかと…(^^;
学校では友達がいないけど、それを家族や刑事には隠して
高飛車な態度にでている…なら納得したかも。
ある本の巻末で根津愛は実在するんです〜とやられた時点でもう完全に拒絶。
そういう内輪で盛り上がろうネタは、個人のHPでやって下さい。
ってことで、根津愛シリーズはパス。
(注:あくまで個人的意見です)
この作家の作品はもう読む事が無いのかと思っていましたが…
この神田紅梅亭寄席物帳は良い!
特に『試酒試』にうるうるっと来ました。
馬春師匠カッコいい!!
私は先代・円楽師匠の「目黒のさんま」を聞いて目から鱗が落ちました。
とはいえ、その後寄席に行ったり、TVを見るようになった訳ではありませんが…(^^;
過去の名人と呼ばれる落語も機会があったら聞いてみたいものです。
あ、この本結構お勧めです。
なお、シリーズ1冊目から読まれる事を推奨します。
最後の馬春師匠が格好良すぎますよ!
お勧めと聞いたら読まなくては!!^∞^)♪♪
密かにメモしてますwww