【3】現場のラッキーさんのつぶやき
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- 2011/07/02 16:42:08
ラッキー氏の呟きから読み取れる現場の状況は、 あまりにも過酷だ。 「5万cpmを超えている人もいる」という。 全国的に真夏日となった6月22日、現場の温度計は42度を指していたという。 <体調管理しないと体が持たないよ。しっかり体調管理しなきゃ熱中症だけじゃなく 心筋梗塞や脳梗塞の人が出てくると思う>(同) 6月6日、汚染水システムの設置をしていたキュリオン社の通訳が建屋内で転倒し肋骨を折る重傷を負った。折れた骨は内臓に突き刺さったという。 これも、ガレキが散乱し、照明もない薄暗い建屋の中で、重装備の放射線防護服を着て作業しているために起きた事故だと思われる。 <怖れてるのは、本来処理された低線量の汚染水を入れるタンクに直接高濃度の汚染水を入れなくてはならなくなるんじゃないかって事。 そうなったら高線量で人が近づけなくなって(汚染水が)漏れても手をつけられなくなるぞ>(6月22日) 毎時430ミリシーベルト 破綻へのカウントダウンに入ったに等しい、高濃度汚染水の問題に、根本的な解決方法はないのか。名古屋大学名誉教授の古川路明氏(放射化学)はこう語る。 京都大学原子炉実験所の小出裕章助教もこう語る。 ―汚染水処理システムは、本当に想定通りの性能を発揮できるのか。 予定した能力は維持できると思います」 ―費用は総額531億円と公表されている。 ただ現状のようにトラブルが続いた場合、それで済むのか。 さらに費用が膨らむ可能性はあります」 ―汚染水処理が間に合わない場合に備えて、代替手段は検討しているのか。 「メガフロートやタンカーに移送するのは、低濃度汚染水ならともかく、高濃度になると難しい。『地下ダム』も、すぐに導入するのは困難です。 現在は、8月までにもうひとつの汚染水処理システムを稼働させるため準備を進めています」 不気味な赤茶色をした汚染水の表面の空間線量は、毎時約430mSv。作業員が近づくことも容易ではない。 <調査するだけでも相当被曝するよ…… 1号機は明日(23日)から(燃料プールの)循環冷却に向けて工事が始まるけど、2号機と同じように線量高いんだよね。 30分の作業で2mSvくらい被曝しそうなんで人がいっぱい必要なんだ>(6月22日) ラッキー氏ら現場作業員は、今日も被曝の恐怖に慄(おのの)きながらも、最前線で戦い続けている。無根拠な「工程表」を現場に押し付けるだけの東電幹部、安全・保安院の官僚らは、彼らと同じ場所に立って、深刻化する「人員不足」の解消に貢献すべきではないのか。 参照:ラッキー=ハッピー https://twitter.com/#!/Happy20790 東電本店、保安院、原発推進の議員、教授の皆様、 是非その優秀な頭を使って現場で活躍して下さい。 現場を視ずに、正しい指揮がとれるとは思えません。
たとえば彼ら作業員の内部被曝量について、自分はまだ計測していないとしながら、
「cpm」は被曝量を示す単位の一つで、通常これが1500を超えると、除染を受けなければならない。なのに5万など、まさにケタ違いの内部被曝であり、非常に危険な状態だ。
また、夏が近づき、現場は炎熱地獄となっている。
そんな危険な現場が、汚染水処理の遅れ、想定外の作業の増加などでますます危険になっていく……。
「汚染水は、どこかに移すしかない。海洋投棄はできませんし、一時議論されたメガフロートも技術的に難しいというなら、タンカーに移すことを考えるべきです。ただし、汚染水を移す作業は人間がやるしかないので、被曝の問題が出てしまう。さらに、タンカーが大波で転覆したりしないよう対策が必要になります」
「すでに原子炉から汚染水が漏れ出し、海に流れていることが疑われる今では、何をやっても手遅れの感は否めない。できるとしたら、やはりタンカーに一刻も早く移すか、あるいはこれ以上、汚染が周辺に広がらないよう『地下ダム』の建設を行うことでしょう」
現役の作業員からも、専門家からも指摘される汚染水処理の困難を、当事者の東京電力はどう克服しようとしているのか。同社広報グループに質した。
「本格稼働に入れば、一日1200tという処理速度で、
「濾過で吸着した高濃度の放射性物質の処理費用などは含まれていませんので、
東電担当者は、汚染水処理に自信を示すが、本誌が「客観的には綱渡りに見える」と指摘すると、「厳しい状況なのは間違いない」とも認めた。
汚染水問題は、もはや待ったなしだ。6月22日には、2号機の原子炉建屋地下に、水深6m以上の高濃度汚染水が溜まっていることも判明した。
永遠に放射能を撒き散らしつつ…日本はもはや汚染列島と化してゆきそうな気配です。
ホントは会見場を福島にすべきだと思うの。