全然シビアじゃないシビアアクシデント対策
- カテゴリ:ニュース
- 2011/06/20 01:13:25
「シビアアクシデント対策」という名の安全思想の切り捨て
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/dc1ead8555b372bcc
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そこで述べたのは、政府・保安院・電力会社が、シビアアクシデント対策といいながら、シビアアクシデントを行さないようにするのではなく、シビアアクシデント=設計段階の想定を越えた重大事故が発生することを前提とした原発の運転継続に踏み込もうとしており、安全思想が完全に切り捨てられてしまっているという点
本日、海江田経済産業省より、「運転停止中の原発についても再稼働は可能」というとんでもない声明が出された
このことで、まさにこの「対策」がはじめから運転継続あり気の、本当に小手先の、安全を無視したものであることがより明らかになった
毎日新聞が報道
記事内容が的確です
海江田万里経済産業相は18日、東京電力福島第1原発事故のような設計基準を上回るシビアアクシデント(過酷事故)対策について、各原発への立ち入り検査などを実施した結果、「水素爆発などへの措置は適切に実施されている」と評価した結果を公表した
海江田経産相は「これにより、運転停止中の原発についても再稼働は可能」との見解を示した
しかし、原発立地の自治体では慎重姿勢が強く、定期検査などで停止している原発の再稼働までには時間がかかる見通しだ
海江田経産相は結果の説明と再稼働要請のため、来週末にも立地自治体を訪問する方針を明らかにした
海江田経産相は結果の説明と再稼働要請のため、来週末にも立地自治体を訪問する方針を明らかにした
内容の中で、最も注目すべき点は、「水素爆発などへの措置は適切に実施されている」と述べていることです
まず第一には、このことが意味するのは、それぞれの原発で、政府が今回の福島第一原発のような事故、つまり放射能が大量に漏れ出す事故が起こりうることを認め、それが起こった時に水素を逃がす工夫のみをしたという事実
だとするれば、何よりもこのことを各自治体に告げなければいけない
今回のような事故が起こる可能性はあります
それでも運転していいですかと住民に聞くべき
いやむしろ事実上、今回の訪問はそうした意味合いを持っていることを私たちの側が認識しなければいけない
これを認めたら、シビアアクシデントを前提とした運転を容認することになってしまいます
第二に、シビアアクシデントの結果、起こりうることを水素爆発だけに限定している事の誤りです
今回は、水素爆発だけでなく、2号機の圧力抑制室の爆発も起こっている燃料プールでの火災、あるいは爆発と思われる事象も起こっている それだけてはない
メルトダウンし、メルトスルーし、格納容器がガタガタになり、それで膨大な放射能が外に出てきています
汚染水も膨大に貯まっている
処理がなかなかおいつかないでいる
いや外に出た放射能が汚泥の形で集まってしまい、焼却で二次汚染が起こり、さらに処理できない汚泥がどんどん積み重なりつつある
分かっていることを少し並べただけでも、これだけのことがシビアアクシデントの結果、起こっている、水素爆発はその一つに過ぎない
そもそもまだ原因不明のことはたくさんある、恐らくはまだまだ解っていないこともたくさんある
だからシビアアクシデントが起こることを前提にした対策は、実はほとんど何も立てられていないに等しい
水素爆発そのものについてだとて、建屋に穴をあければ防げるというものではないはず
だから仮にそんなことはあってはなりませんが
シビアアクシデントが起こる可能性を持った運転を容認する立場を採るのだとしても、その対策がまだなされているとは到底いえないことが明らかです
しかも、こうしたシビアアクシデントが起こった時、現行の災害マニュアルが、まったく役に立たないことも明らかになっています
つまりシビアアクシデント時の防災マニュアルもないのです
それでどうしてシビアアクシデント対策が出来たと言えるのか
言えるわけなど絶対にないのです
シビアアクシデントを前提とした運転など到底認められません
しかし原発運転容認の立場からだって、安全対策が施されていること、万が一の防災体制がしっかり整備されていることが運転の絶対条件
その観点から言っても、水素爆発対策しか行っていない今回の「シビアアクシデント対策」は、安全運転に逆行する、あまりに誤った「対策」であることが明らか
その意味で、原発運転を容認する方々にも、ぜひこの点の批判を行って欲しい
その観点から言っても、水素爆発対策しか行っていない今回の「シビアアクシデント対策」は、安全運転に逆行する、あまりに誤った「対策」であることが明らか
その意味で、原発運転を容認する方々にも、ぜひこの点の批判を行って欲しい
このような暴論を許してしまったら、すべての安全思想が吹き飛んでしまいます
海江田大臣の発言は、人命をあまりに軽んじたものです
とても真剣に原発の安全運転を考えているとは思えない
はじめから運転再開ありきの発想であり、この考え方が、
事故の原因になっていることへの何らの反省の色もない
事故収束後検証され、新しい基準で安全対策がとられ、事故を想定した訓練をやって…と
その後の話ですよね。
いやな情報が入ってます。福島で汚染された紙幣・硬貨が全国に回り始めている、と。
福島の物品汚染はかなり進んでいて、避難所などでガイガーカウンターをもっていると
時折アラームが鳴り出す、誰かとすれちがった時とかに鳴り出すようです。