Nicotto Town


つぶやきrnao


倍音 という本 森進一の謎etc


面白そうな本をみつけたのだが、、実は、まだ読んでない。。

とりあえず図書館、、と思っているからだ。

 

尺八奏者の中村氏が書いているのだが、、この方、正統派尺八奏者からは、その演奏を、ボロクソに言われたりしているんである。。

でも、なんか面白そうなお話なのだ。例えばこんな感じ。。。

非整数倍音というのは、、自然の中で、ガサゴソ、、カサコソ、、というあのゴキブリが出すような、嫌な音?捕食者の出す音、、故に、より注意を喚起する音という事らしいのだ。で、森進一さんや桑田さんの、声は、この非整数倍音でできているらしいのである。

、、ね?面白そうでしょ?

なんか興味もあるので、近いうちに読めるといいな。

以下、書評です。興味のある方は読んでみてね。

 

 本書の目的は明確である。「基音」と違ってなかなかうまく記号化するのが難しいこの「倍音」の領域に光をあて、それが人間の文化の中でいかに大きな役割を果たしてきたかをあらためて強調する、そして、日本の伝統文化がいかにこの倍音に対する敏感な感受性に支えられてきたかを確認する、ということである。その過程では森進一の声の秘密までが解き明かされる。


 声の例で考えるとわかりやすい。整数次倍音が強い声というのは「ギラギラしてまぶしい声」なのだそうだ。美空ひばり、郷ひろみ、浜崎あゆみ、松任谷由実、黒柳徹子、タモリ……。これに対し、非整数次倍音の強い声は「濁った声」に聞こえる。ザラザラした、ガサガサした声である。宇多田ヒカル、明石家さんま、ビートたけし、堺正章、桑田佳祐

 そして森進一が登場する。森進一のあのカサカサした声こそは典型的な「非整数次倍音」の声だという。「非整数次倍音」の多い声は、親密感、情緒、重要さを訴えかけてくる。森進一の声というのは、だから、親密でしかも大事なことを言っているように聞こえる。「整数次倍音」の多い朗々としたよく通る声では、ぎらぎらしたカリスマ性が生み出され、声が遠く上の方から響いてくるように聞こえるのとは対照的なのである。

 さてほんとうにおもしろいのはここからだ。中村氏は推論するのである。カリスマ的でどこか遠い所から響いてくるようなタモリの「整数次倍音」は、実はタモリが芸人たちとからむ際の親しげな所作とちょうどコントラストをなしているのではないか。つまり、声にカリスマ性があるからこそ、仕草の親しさやなれなれしさから来る非カリスマ性が生きてくるのではないかというのである。反対に「非整数次倍音」で親しげな声を持つビートたけしが毒のある発言をすると、親密さの中に突き放すような冷酷さが混じって聞こえ、「非整数次倍音」の持ち味である親しさをより生かす効果がある。声に影響力のある有名人というのは、こうして正反対の要素をうまく混合させて使っている、というのが中村氏の考えである。

 そこで再び森進一の話となる。「こんばんは、森進一です」と言うだけで人は笑う。なぜか?何がおかしいのか?自己紹介をしているだけではないか?(この「こんばんは、森進一ですネタ」はいささか古いギャグのような気もするが、それは本質的な問題ではない)この疑問に対する中村氏の答えは次のようなものである。

[森進一の]声には[非整数次倍音]が非常に多く含まれているので、それを聞くと日本人の頭の中では「重要だ!」という反応が生じてしまうのです。さして重要ではない言葉と「重要だ!」と感じさせる声の響き、頭の中でその両方がぶつかる、それによって私たちの頭の中では相反する二つのものが齟齬をきたし、どうしてよいか分からなくなり、笑うしかなくなってしまうのです。(56)

 

 経歴からして不思議な人である。中学生の頃はエレキギターに凝って、ビートルズやベンチャーズからスタート。それがジミー・ヘンドリックスに出会って衝撃を受けたかと思うと、後に尺八に目覚め、いきなり尺八の達人に弟子入り。しかも、大学は工学部応用化学科卒(量子化学専攻)。本書の文献リストを見ても、哲学、文学、心理学から音響工学に至るまで幅広い資料がとりあげられている。そして中村氏は行動する人でもあるのだ。尺八の音を別の素材で出そうと実験を重ねついにそれが鋼であることを発見するもあまりに重くて楽器化を断念したとか、理想のスタジオづくりを目指して試行錯誤を重ね、ついに部屋中に大理石をしきつめたといったエピソードを読んでも、科学的なデータ主義と奔放な思考とが混在していて、ちょっとしたカリスマ性さえ感じられる。後半で展開されるシンクロと、リズムと、人間社会をめぐる議論もなかなかおもしろく――そしてどこかあやしい。肩書きは尺八奏者とのことだが、単なる「芸術家」ではなさそうだ。


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2011/06/13 12:29
相対性理論っていうバンドがあるんですが
そのボーカルの方は倍音が多い声なので
小さい声で話しても遠くで聴き取ることができるのだとか・・・
歌はあんまり上手くないのに
なんで歌詞がはっきり聞こえるんだろう?と思ってたんです。。。

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2011/06/13 11:47
面白そうですね~。ちょっと図書館で探してみようかな。
日本人の脳は外国の人とはかなり違うらしいですから、独特の感性があるのでしょうね。
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2011/06/13 11:34
ふ~む
わびさびの世界を数字で解析していく感じでしょうかね
すばらしい・・・・
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2011/06/13 08:56
へぇ〜奥の深そうな話ですね〜
今まで目にしたのは、偶数次の倍音と奇数次の倍音の違いぐらいでした。
>偶数次倍音は耳障りの良い音、奇数次倍音は耳障りの悪い音
非整数倍音というのは、奇数次倍音よりも、なんかすごそうですね〜
(非整数を倍音と言っていいのかどうか、ややっこしいです〜)
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2011/06/13 07:31
きいたことのない言葉だったので、今度は何の誤変換?っておもっちゃいました^^;
森さんは好きじゃないけど、桑田さんは好き^^
注意を喚起・・・桑田さんらしいなぁ
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2011/06/13 07:17
ほほー、非整数倍音ですかー、なんだか面白そうだカッパー(^O^)
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2011/06/13 06:49
フフふふ・・なんか面白そう
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2011/06/13 06:16
 邦人演奏ってとくにJ-POPなんて個性を感じない、ヴォーカルひとつとっても代わり映え無い歌詞を同じ発声の子ばかりと感じてます。迎合せず、売れ線狙いじゃない、興味深い方なんですね。
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2011/06/13 02:58
なるほど~
なんか、日本人が虫の音を聞いて癒されるけど西洋人はうるさいって感じるのと
ちょっとるうじる部分があるんでしょうか、非整数倍音にはリラックス作用があるのかしら。
もしくは自然からの音として自然災害大国だから聞き耳たてちゃう習性があるのかしら…ちょっと妄想

そういえば、私の知り合いが韓国ドラマのバックに流れる挿入歌のモノマネをする時は
必ずカサカサ声&ファルセットを出しますが、韓国演歌もハスキーボイス多いですね
ご近所だから似た耳持ってるんでしょうかねぇ。

家に尺八が数本あります。私が吹かないせいでしょうか、「重要だ!」の音だからでしょうか
練習する音が煩過ぎて耐えられない勢いです(ノД`)シクシク



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