入院4日目 夜
- カテゴリ:日記
- 2011/06/05 11:42:58
腹の管が一本抜かれた。
抜いているところをみたのだが、500mlのペットボトルぐらいの長さの管が
ヌルヌルとお腹の中から出てくる。
管がすべて抜け、先っぽに、
赤いミミズのような糸状の肉がくっついている。
幸いにもくっついてきた肉に対して、痛みはなく、苦痛を感じることはなかった。
明日はレントゲン検査とのこと。
そして絶食のため、いまだ何も 食すことはできず。
同じ病室の患者さんの下へ夕食が運ばれた。
おそらくはお味噌汁系の濃い匂い。
ものすごくいいにおい。
食べたいとは違う、すすりたいという衝動にかられる。
ただただ何もすることなく、このにおいをかぎ続けることができず、
3階にある庭へ移動。
朝と変わらぬ強さで風が吹き抜ける。
とても気持ちがいい。
ゆっくりゆっくりと、確実に
遠くの空で、太陽が沈んでいく。
そんな中、隣で同じように座っている患者。
ふと声をかけてみる。
相手もぽつりぽつり、口をあけ、そして会話が始まる。
気づけば、8時、知らない方としゃべるだけでも、いろんな話がきけるし
時間をわすれることもできた。
知らない人との会話、そんな小さな一歩。
その一歩がどれだけ小さいものだろうと、踏み出さないと何も始まらない。
しかし、始まれば、そこからどこまで膨らんでいくかは未知数であり、
踏み出す一歩の大小には関係ないのだと思う。
ただ、思ってもなかなか踏み出せない一歩。
一歩を踏み出せる人間になりたい。なれるのか。
というより、この前のモーリーがくれた言葉を借りれば、
「なるのは自分」^^
でも、もう1歩踏み出してるじゃん^^