Nicotto Town



入院4日目 夜

腹の管が一本抜かれた。
抜いているところをみたのだが、500mlのペットボトルぐらいの長さの管が
ヌルヌルとお腹の中から出てくる。

管がすべて抜け、先っぽに、
赤いミミズのような糸状の肉がくっついている。

幸いにもくっついてきた肉に対して、痛みはなく、苦痛を感じることはなかった。

明日はレントゲン検査とのこと。

そして絶食のため、いまだ何も 食すことはできず。

同じ病室の患者さんの下へ夕食が運ばれた。

おそらくはお味噌汁系の濃い匂い。

ものすごくいいにおい。

食べたいとは違う、すすりたいという衝動にかられる。

ただただ何もすることなく、このにおいをかぎ続けることができず、

3階にある庭へ移動。

朝と変わらぬ強さで風が吹き抜ける。

とても気持ちがいい。


ゆっくりゆっくりと、確実に
遠くの空で、太陽が沈んでいく。

そんな中、隣で同じように座っている患者。

ふと声をかけてみる。

相手もぽつりぽつり、口をあけ、そして会話が始まる。

気づけば、8時、知らない方としゃべるだけでも、いろんな話がきけるし
時間をわすれることもできた。

知らない人との会話、そんな小さな一歩。

その一歩がどれだけ小さいものだろうと、踏み出さないと何も始まらない。

しかし、始まれば、そこからどこまで膨らんでいくかは未知数であり、
踏み出す一歩の大小には関係ないのだと思う。

ただ、思ってもなかなか踏み出せない一歩。

一歩を踏み出せる人間になりたい。なれるのか。

#日記広場:日記

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2011/06/05 19:27
なれる!!!

というより、この前のモーリーがくれた言葉を借りれば、
「なるのは自分」^^

でも、もう1歩踏み出してるじゃん^^



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