６時起床。

ベッドの上からの景色にも慣れ始め、変わらぬ風景が目の前に。

外は明るい。

今日は晴れ。すがすがしい晴天。

看護婦からの感情のないいつものせりふ。
「体温測ります～」「採血とりますね～」

たんたんとお仕事をされ、退席。

飲食ができないため、まわりの食事の香りだけが、漂ってくる。

トイレにいくため、体を起こす。

ベッドから降りるため、体を起こすのは実は結構苦痛がある。

各病室にトイレが設置されているので、さほど遠くはないが、
それでも３メートル先のトイレまでいくのに１０分かかる。

体からそこら中にでている管を絡まないようにまとめ、
つぶさないように場所を決めて置き、苦痛のないようにゆっくり、体をおこす。

最初は痛みはなかったが、慣れなのかなんなのか、痛み止めの薬も常に入れられているが、日を増すごとに、効果がなくなってきているように、痛みが増えていく。

用をすませ、ベッドに戻る。
固いベッドに座り、一思いにふける。
することのない病室。時が長く感じる時間。

そんな中、ふわっっと清々しい風が外から病室を駆け抜ける。
思い切って外まで行ってみる。

一階に降り、外へ。
雲ひとつない青空。そして吹き抜ける風。病室のカーテンと壁で覆われた空間とはかけ離れたオープンスペース。とてもきもちいい。

軽快に歩き回りたいのに、点滴をつるした棒がそれを邪魔をする。

そして、現在の自分の限界をしり、また病室へ。。。

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