内部被曝の撮影に世界で初めて成功
- カテゴリ:ニュース
- 2011/05/22 20:32:36
内部被ばくの撮影に世界で初めて成功( 2009 年)
内部被ばくに関する貴重な映像を見つけたので
ご紹介しておきたいと思います。
2009年6月26日に放映されたNHKニュースで、
ご紹介しておきたいと思います。
2009年6月26日に放映されたNHKニュースで、
内部被ばくした放射性物質が、
いまも細胞を傷つける放射線を出していることの撮影に、
いまも細胞を傷つける放射線を出していることの撮影に、
世界で初めて成功したことを報じるものです。
なにはともあれ、以下の映像をご覧ください。
なにはともあれ、以下の映像をご覧ください。
4分42秒の映像です。
http://www.youtube.com/watch?v=ACHWd1MD5EI
これは長崎大学の研究グループが行ったもので、
細胞の中から黒い2本の線(放射線)が出ていることが、
はっきりと捉えられています。
研究を行った七條和子助教らは、内部被ばくについては、
研究を行った七條和子助教らは、内部被ばくについては、
まだ病理学的な意義が分かっていない段階であるため、
それを解明するために、
7人の亡くなった被爆者の組織を撮影。
ひばくから60年以上たってから、骨や腎臓の中で、
放射線が出ていることを確認しました。
放射線が出ていることを確認しました。
なお放射線を出しているのはプルトニウムだとのことです。
長崎原爆に使われたものです。
七條和子助教は次のように語っています。
「その時だけ被曝して障害を及ぼすのではなくずっと体の中に蓄えられたものが少しずつ少しずつ、体をやっぱり傷つけている可能性があるという、何らかの糸口になればと思っております」
またこのニュースには、同じく長崎大学の中島正洋准助教授の研究グループが、
皮膚ガンになった被ばく者を対象に、
七條和子助教は次のように語っています。
「その時だけ被曝して障害を及ぼすのではなくずっと体の中に蓄えられたものが少しずつ少しずつ、体をやっぱり傷つけている可能性があるという、何らかの糸口になればと思っております」
またこのニュースには、同じく長崎大学の中島正洋准助教授の研究グループが、
皮膚ガンになった被ばく者を対象に、
手術で切除されたガン周辺細胞について
研究を進めたことも報じています。
その結果、判明したのは、一見正常そうに見える細胞のDNAが傷ついているケースが多く見られることです。
DNAの異常は爆心地から3キロ以上離れて被爆した人では
研究を進めたことも報じています。
その結果、判明したのは、一見正常そうに見える細胞のDNAが傷ついているケースが多く見られることです。
DNAの異常は爆心地から3キロ以上離れて被爆した人では
5人のうち1人だったのに対し、 1.5キロ以内で被ばくした7人のうち5人に上っています。
原爆で被ばくした人は、今も高い割合でガンになっているわけですが、こうした方々は、一見正常に見える細胞のDNAが傷ついていることも、この研究で判明したそうです。
中島准教授は次のように述べています。
「60年以上前の一回の放射線の被曝によって遺伝子に傷が入りやすいといったことが誘発されているのではないか。
原爆で被ばくした人は、今も高い割合でガンになっているわけですが、こうした方々は、一見正常に見える細胞のDNAが傷ついていることも、この研究で判明したそうです。
中島准教授は次のように述べています。
「60年以上前の一回の放射線の被曝によって遺伝子に傷が入りやすいといったことが誘発されているのではないか。
それは、ガンになりやすいということを
示唆するデータだと考えております」
報道内容は以上ですが、ここからおさえておくべきことは二つです。
一つは、この映像にあるように、体内に取り込まれた放射性物質は何十年もの間、周辺細胞を放射線で傷つけ続けることが、映像的にも確認できたということ、内部被ばくの恐ろしさが、また一つ確証されたということです。
また放射線被ばくにより、DNAが傷つけられ、それがガンにつながっているのではないかということも、あらためて確認されています。
しかし一方で重要なのは、ニュースの中でも触れられているように、まだまだ内部被ばくや、放射線とガンの関係には未解明なことが多いということ。
つまり被ばくから60年以上も経っているのに、内部被ばくや放射線被ばくに対する知見が、十分には蓄積されてきていないという事実です。
ここには国が行ってきた被ばく調査、とくにそれを主導してきた放射線影響研究所の長年にわたる「研究」が、被ばくの恐ろしさの解明には向かわず、とくに内部被ばくの実態が蓋をされ、隠されてきたことをも示唆するものです。
先にもお知らせしたように、すでに福島第一原発の近くに住んでいて、他の原発で働いている人々から、約4700件もの内部被ばくがあったことが明らかになってきています。
示唆するデータだと考えております」
報道内容は以上ですが、ここからおさえておくべきことは二つです。
一つは、この映像にあるように、体内に取り込まれた放射性物質は何十年もの間、周辺細胞を放射線で傷つけ続けることが、映像的にも確認できたということ、内部被ばくの恐ろしさが、また一つ確証されたということです。
また放射線被ばくにより、DNAが傷つけられ、それがガンにつながっているのではないかということも、あらためて確認されています。
しかし一方で重要なのは、ニュースの中でも触れられているように、まだまだ内部被ばくや、放射線とガンの関係には未解明なことが多いということ。
つまり被ばくから60年以上も経っているのに、内部被ばくや放射線被ばくに対する知見が、十分には蓄積されてきていないという事実です。
ここには国が行ってきた被ばく調査、とくにそれを主導してきた放射線影響研究所の長年にわたる「研究」が、被ばくの恐ろしさの解明には向かわず、とくに内部被ばくの実態が蓋をされ、隠されてきたことをも示唆するものです。
先にもお知らせしたように、すでに福島第一原発の近くに住んでいて、他の原発で働いている人々から、約4700件もの内部被ばくがあったことが明らかになってきています。
周辺に住んでいた方々の内部被ばくも強く懸念されています。
にもかかわらず、政府は相変わらず「安全」「安全」を繰り返しています。
まさにそこに、私たちの危機が存在している。私たちは、政府を信用することなく、市民自らの手で、「いまここ」にある危機と向き合っていかねばなりません。
・内部被ばく問題について、さらに調査と考察を続けます。
にもかかわらず、政府は相変わらず「安全」「安全」を繰り返しています。
まさにそこに、私たちの危機が存在している。私たちは、政府を信用することなく、市民自らの手で、「いまここ」にある危機と向き合っていかねばなりません。
・内部被ばく問題について、さらに調査と考察を続けます。
【5月23日 13:00~参院行政監視委で「原発事故と行政監視の在り方」
(小出裕章、後藤政志、石橋克彦、孫正義)の参考人質疑】
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
TVでの中継はいまだ予定はないようですが、ネット中継はされます。
昨日、時間は忘れたけど、NHKのニュースに後藤さんが出てました。(遅いですね。)
震災発生から1週間以内に、政府関係者・東電・マスコミ等の人々に
彼らの話を聞く耳を持っていたなら、状況はもう少し変わっていたんじゃないかと思っています。
やはり 長崎型プルトニウム原爆は、想像以上の破壊力と放射線だったんですね。
もしもファットマンが視界良好状態の小倉に落とされていたら・・
歴史に 『たら』 『れば』 は禁句なんだろうけど。。
放射線被ばくの怖さは、東海村の臨界事故の時の映像や資料で見た記憶があります。
中性子線・ガンマ線が及ぼす細胞・染色体への攻撃性に 恐怖感をおぼえました。
日本人は この放射線・放射能という言葉に漠然とした恐怖感を感じるのは
唯一の被爆国であるがため・・ これは誰もが感じていることですね。
だからこそ、この非常事態にこそ正しい情報と対処法を包み隠さず提示しなければならないはず。
内部被ばくで 健康被害があきらかに出るのであれば
治療・予防を正しく迅速に行う事が 今できる最善の方法だと認め動いてほしいものです。
>まだまだ内部被ばくや、放射線とガンの関係には未解明なことが多い
先日教えて頂いた「美浜の会」翻訳資料を少しずつ読んでいますが、内部被曝はいろんな意味でかなり厄介なもののようです。
ICRP(国際放射線防護委員会)は「厳密に定量できないし、いろいろめんどくさいからとりあえず考えない」というスタンスであるようです。
それが現行の世界標準なので、内部被曝に関する確からしい資料を探すのに苦労するんですね。
・・・知りたいことを知ろうとするのもめんどくせぇでがんす。
内部被曝に関しては報道もほとんどされていませんね。これも賠償の対象から遠ざけようという手段でしょうか。
周辺地域の方のホールボディーカウンターの検査は早期に実施するべきでしょう。
確かに これから、どう向き合って どう対応していくかを考えていかなければなりませんな。