ソロモンの指輪
- カテゴリ:小説/詩
- 2009/04/22 20:46:56
世界的に有名な動物行動学者である、コンラート・ローレンツ氏の著書です。
副題に「動物行動学入門」とついていますが、決して堅苦しい本ではありません。ローレンツが飼育した生き物たち-身近な犬やカラス、オウムなどからサルや淡水魚まで多岐にわたります-に関する動物エッセイに近いです。
エピソードはどれも、生き物の観察に基づいていますが、ユーモアもそこここにちりばめられていて、生き物好きさんなら楽しく読める本だと思います。
楽しいエピソードはいくつもあるのですが、中でも飼育中のコクマルガラスに足輪をつける際のエピソードが面白いです。
手にカラスを持っているところを他のコクマルガラスに見られると、群れ全体から「永遠の敵」の烙印を押されてしまいます。せっかく友好的な関係にあるコクマルガラスに敵対されてはまずい!そこで博士が考えたのは、ハロウィンのリアルな悪魔のきぐるみを着ての足輪つけ!
屋根に悪魔の扮装で上って、カラスに無事足輪をつけます。周りには怒り狂ったコクマルガラスの群れ。
そのとき博士は村の人が驚いて渦巻くカラスの群れと、自分を見ているのに気づきました。しかし、声でもカラスに個体を識別されてしまうため声を出せない博士は、悪魔の尻尾を掴んで村人に振ってみせます。
嫌われ者に悪魔の扮装を選ぶ、博士のユーモアセンスが素敵です。
メインででてくる方は、動物との会話の方ですねw
ゲームではそれよりいろんな効果がw
>使うと生きとし生けるものすべてと話が出来るようになるという指輪ですよん。
こういう力もあるんですね!てっきり72人の悪魔を封じるのに使ったりしてただけかと思ってましたorz
楽しいエピソードがいっぱいですよ。
村のヒトには、紙一重と思われているだろうなあという独白が随所にありましたよw
村人達はさぞ驚いたでしょうね・・・^^;
学者さんて・・・・紙一重?
ゲームにも多々ありますねw 神子さんだけじゃないから大丈夫かとw
思ってしまうのは私だけ??σ(゚∀゚*)
大本は旧約聖書に出てくるソロモン王が持っていた魔法の指輪で、これを使うと生きとし生けるものすべてと話が出来るようになるという指輪ですよん。そこに引っ掛けて生き物との対話エッセイなわけです。
>とりさん
鳥もいっぱい出てきますから、結構楽しいと思いますよ。博士は自分を村の変人という位置づけだと語っておいでですけどねw
>ふらびおさん
ヒトも霊長類の一種で、基本的に動物ですからねえ。本能的な部分も結構ありますね。ただ、一般に動物の本能とされていた部分が、実は学習によるものも多いというのが分かってもきていたりしますよ。
ローレンツ博士が動物行動学の始祖とされていますね。
>ダバさん
短いエピソード集だから、案外さくさく読めるかも。お勧め~w
>かちえちゃん
ヒヨコのきぐるみww 見たかったwww 確かにここでは羨望のアイテム間違いなさそうww
>rilaさん
面白いですよ~~。笑えて、ちょっとしんみりもあります。堅苦しくはないので、機会があったら見てみてくださいな。
あw さすが鳥博士w
エピソードのチョイスが素敵ですw
おかしいな・・・ニコタでは羨望の眼差しを向けられる格好なのに・・・
覚えていたら探してみよう。。。
日本人女性だったのですが、まずそんなジャンルがあることに感動しました。
というのも、僕は男と女を語るとき、いつも行き着くところは生物学的になっちゃうからです。
オスとメス、その習性の違いを考えると我々の行動・思考に説明がつくことがあまりに多い。
それ以来何かそういう根拠ってないかな~と思っていたのです。
新聞でピン☆ときましたが、それをまたフラママが言ってることに感動すら覚えます…
ぜひ勉強させていただきます~!
そんな内容だったんですか!
村人こそ、「悪魔がいる…!」と震え上がったのではないでしょうかw?
最近うちのちび助が見てる『ゴーゴー戦隊・ボウケンジャー』
というヒーローシリーズに
ソロモンの指輪が出てきてました(なんでも、この指輪をつけると動物を自由に操れるという)