ニコタでは、
手持ちポピー懇願地獄ツアーから、栄誉の（？）撤退を宣言するかどうか佳境ですが。。＾＾；
ちょうどこの時期、我が家の狭いベランダには、シロバナシランが咲き続きます。

4月の下旬から咲き始め梅雨頃まで、調子のいい時は、初夏に至るまで、
次から次へと、小さいながらも造形美に溢れる蘭の花が咲き続くのです。

このシロバナシランは、
実家からの株分けです。
それも元は、
母が朝の散歩で、挨拶がてら、どなたかの庭を誉めたのでしょう。。
コンビニ袋に入れた数株を持ち帰ってきたのがスタートです。
（見ず知らずの人から、何かを貰うのは彼女の得意分野ですから。。）

その美しい花は、
うちのベランダにも根付き、
我が家の風物詩となりました。
貰ってきた時から白い花だったと思うのですが、
母には、
分けてもらった時に教えられたシラン（紫蘭）という言葉がインプットされたようで、

　花が白いのは、
　肥料が足りないのかしら。。
　自分の世話が駄目なのかしら。。
　怠ってるのかしら。。

と、
毎年々々、
手を替え品を替え、肥料をあげ、世話を続けた結果、
ちょっとした白花紫蘭のコロニーが出来上がりました。


母と違い、
私は、花への愛情を、
手間暇掛けることで表現はせず、自然に任せ、ただ見守るだけで表します。
つまり、忙しければ放置するというスタイルです。

朝昼関係なく、
適量なんて気にせず、
気が向けばジャブジャブ水をあげますが、
肥料なんてこの数年あげたことありません。
代わりに。。
私が酔っ払った時は、ビールやらワインやらが注がれます。

そんな私の愛情表現を補完するかのように
土手で拾ってきたミミズに働いてもらっています。

こんな私に合っているのか、
他の草花の種が、鳥の糞とかでもたらされ、ベランダに芽を出しても、
結局は、この白花紫蘭が生き残ります。

蘭は塊根ですので、極端な話、
一夏、水をあげなくても、翌年、申し訳程度に芽を出し、花を咲かせます。
恐らく2、3年ほっておくと枯れるのでしょうが、そんな奥ゆかしい咲き方を見ると絆されてしまい、
暫く、せっせと水を上げることになり、また、鋭気を取り戻しています。


この白花紫蘭を何輪か切り、
一輪挿しに挿すというのが、最近の日課です。
最初は一輪挿しの丈を考え、切る茎の長さに悩んだのですが、
最近は、私も応用がきくようになり、
花瓶の中に割り箸を入れ、ちょうどいいバランスになるように、
蘭の根元と割り箸の端を、輪ゴムで縛るなどという裏技で
ベストの位置に花を持ってきています。。＾＾；


理想は、
庭の花を摘んで、
投入れでも床に飾る、なんてことなんですが、
なにぶん庭のないアパートでは、こんな楽しみが身の丈にあった精一杯の贅沢です。

いつかは庭をと思いつつ、
都市生活を捨て切れず、日常に埋没しています。。


　では、また。。