本棚。16
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/05/20 14:47:26
「博士の愛した数式」
著者・小川洋子 出版・新潮文庫
数学が大好きです。でも得意ではありません。
数学が得意であったなら、きっとこの博士の様に、数式でレース模様を編み続け、証明などという何の役にも立たないものに、多くの時間と情熱を掛けたのに、と悔しく思います。
貴方が数学を苦手だとしても、この本を読めば、数学の楽しさ、情熱を掛ける理由を、少しだけ知る事が出来るでしょう。
わからない単語、数字をわからないまま読み飛ばしても、純文学としてしっかりしているので、楽しめるはずです。感動ドラマです。
ですからどうか、映画でもマンガでもなくて、小説で読んでくれますように。あれらは博士の語る数字の美しさを、半分も表してはいないのですから!
主人公、“私”は家政婦で、博士の身の周りの世話をすることになりました。私の10歳の息子は、頭が平らなので博士にルート(√)と名付けられ、子供好きの博士の家に加わります。
数字の言葉で話し、数学への愛を語り、阪神タイガースの江夏ファンの博士とすごすうちに、私とルートは家族愛にも敬愛にも似た、情を抱いていく・・・。
何処かにまとめてメモとって、時折思い出すくらいでいいと思いますよ。
その日によって読める本も量も違ってくるので。あんまり気にしすぎると、疲れちゃいますよ^^*
・・・・・・悩みは抱え込まないのが信条なんです。
読みたい本はどんどんたまっていく一方です。
ありがとうございます^^* ホントにホントに大好きな本なので、そう言ってもらえて嬉しいです。
読み終えたらきっと、少しだけ、数字が好きになるだろうと思っています。
(漫画にもなっていたのですね)
原作だからこその、面白さがあるのですね。
私も数学が苦手です。なのに、今は数字を扱っている仕事についています;;
常日頃悩まされておりますが、ぴたっと一致すると、美しいなって思います。
今度、こちらの原作を読んでみようと思いました!