『弁当の試食があるからＤ会議室に来い』

オイラが所属する部署は、全社の取り纏めみたいな事もしている部署です。
会社が主催する展示会の事務局も兼ねており、当日の社員向けの弁当をどうするのかというのも決めています。

上限値段でのいくつかの候補の弁当のうちどれにするのかを決めるにあたり、数が余ったのでオマエも食え。
という事で試食に参加ができました。

つまり、昼飯代が浮いたということです。
ラッキー♪

全部で６種類の弁当がありましたが、オイラはパっとみたところ一番みすぼらしい弁当が割り当てられました。
いえいえ、いいんですよ。なんといってもタダですからね。

皆さん一斉にフタをあけて中身の確認です。
やれ、量が多いの少ないの。魚がイイ、肉がイイ。やいのやいの。

オイラのは、ハンバーグとエビフライと揚げシュウマイとから揚げが一個づつ入った弁当でした。
味は････まぁ美味しいとは言えないですね。弁当なんてこんなもんでしょう？

部長がボソっと言いました。
『しかし、この弁当はうま無いなぁ～（美味く無いなぁ～）』

すると、他の方々も口々に言い出しました。
『あれ？部長のも美味しくないですか？こっちもですよ』
『この鮭に味がないね』
『ご飯にふりかけがかかりすぎてカライ』
『煮物の味が悪い』
などなど。

オイラもハンバーグが美味しくないな～っておもいましたけど、弁当なんてこんなもんでしょう？

その後も、値段はそのままで米だけコシヒカリに替えさせたらどうだ？とか。
おかずの中身のこっちをそっちにしたらだとか。
天ぷらはどうなの？とか。
色々意見が出てました。

オイラ？
オイラは、もきゅもきゅと弁当食べてましたよ？
だってオイラが食べてる弁当は、フタを空ける前から対象外だったようですからね。

『うほ～皆さん！この漬物はピカイチですよ！』
なんてボケようかと思ったんですが、漬物もイマイチだったので自重しました。

結局、無難な幕の内弁当に決定しました。おめでとうございます。
さーて、食後のコーヒーでも飲もう。

でも、みなさん結構うるさいんですね。
弁当なんてある程度の水準をクリアしてればいいんじゃないですかね？
それなりに社員の人も諦めると思うんですけど？

『いや、展示会が終わった後で社員にアンケートを取ると、弁当がマズかったとかそんな回答しか来ないんだよ・・・。みんな何を考えてるんだろうなぁ』

とは、展示会事務局長を務める課長の言葉です。
なるほど、そら敏感になるわな。

そんな訳で夕飯はうっかりほかほか弁当でねぎ塩焼肉弁当なんかをうっかり買ってました。
しかも、注文した後に気が付いたのですが、おかずのみなら１００円安いじゃん。
家に冷凍したご飯や、レンジで温めるご飯があったのに！
と、ちょっぴり後悔しました。
おっと野菜足らないので、キャベツの千切りを自分で用意しないとね。

味ですか？
弁当なんてこんなもんでしょう？