ここは　悪魔に呪われてしまった街

光は閉ざされ　昼も夜もない　闇の世界
地を這うイナズマ　轟音で大地が揺らぐ

悪魔がやってくる　
地鳴りのようなうめき声　闇の中で　響きわたる
人々は逃げまどい　恐怖と狂気の街と化す

いま　勇者が立ち上がった
愛する人々のために　この街を救うのだ　
闇を切り裂き　希望の光を取り戻すために

うぅぅぅぅ～締めつけられるぅ～・・・くくく・・・くるしい～
闇は　グイグイ勇者を締め上げていく・・・・
うううううぅぅぅ～　もう力がなくなるぅーーーー
勇者は　残された力で精いっぱい　剣を闇に突きだした
すると　闇の力は弱まり　闇は　「液体」となり
大地にどんどん滲み込んでいった

暗黒の空に　剣を突きあげた

闇はみるみるうちに晴れ、街はもとの平和な世界を取り戻したのであった

人々は、誰もが勇者に問うた
あなた様は、「一見ネコ様のようだが、普通のネコ様ではあるまい。。いったいあなた様はどなた様？」
勇者は答えた。「名乗るようなネコではございませんニャ～」
「せ、せめてお名前だけでも・・・・」
人々は口々にせがんだが、ネコは、無言でその場を去っていったのであった。

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ﾁｭﾝﾁｭﾝ、ﾁｭﾝﾁｭﾝ・・・
夜が明け、スズメたちの声がしていた。

はぁぁぁ～（あくび）
いまのは夢だったのか・・・・

はっ！
居眠りしていた座ぶとんが、グッショリ濡れているではありませんかぁ。。

あっ！あの時の闇の「液体」か？

いやいや、これは・・・・「かなり　ヤバイっ！」ことですよぉ

こっ、こんなところを　ご主人にバレたら大変なことになる
。。。。。たちまち　心は「闇」になった。

そぉーと起き上がり、前足で２回、後ろ足で１回フリフリしながら・・・

「見つからないうちに、逃げちゃおーっと」
　
ウメバチをつけないようにと、逃げてしまったネコォだった＞＜；

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