理科ちゃん、未知との遭遇
- カテゴリ:日記
- 2011/04/30 23:29:56
理科ちゃんの2階の部屋の屋根に、よく鳩が飛んで来るようになったことがあります。
窓に翼を広げた影が映ったと思うと、ひさしの上を歩き、ホーホーと鳴きます。
どうやら巣を作っているみたいです。
その夜中、パサパサと羽音がしたような気がして、理科ちゃんは
眠い目を開けました。
でも、真っ暗で何も見えません。
何だか顔に風が当たるような気がするのですが、鳥は夜、目が見えないから、
空は飛ばないんだと自分に言い聞かせ、ぐっすり眠りました。
慌ただしい朝を迎え、パタパタと学校へ行き、そして帰宅。
部屋に入った途端に、理香ちゃんは氷つきました。
何だか黒い物が天井にぶら下がっているんです。
「きゃ~~~~っ!!!!こうもりだ~っ(@0@;)」
理科ちゃんの声は超音波並みだったのか、こうもりはびっくりして
パサパサと部屋を飛び回り始めました。
この音は・・・・夜中に聞いた音!あの顔に当たった風は・・・
「きゃ~~~~っ!!!夜中に顔の上を飛んでたんだ!!」
理科ちゃんは、今晩もこうもりと一緒に過ごすのは堪らなかったので、
窓を開け、こうもりを追い出す作戦にでました。
こうもりは外へ出たので窓を閉めた途端、その窓にぺたりと停まりました。
窓越しに見詰め合う理科ちゃんとこうもり・・・。(⦿。⦿)じ~っ
恐る恐る網戸がある方へ窓を動かし、空へ逃げていくのを促しました。
と・こ・ろ・が、こうもりはスライドする窓にへばりつき、網戸と窓の
間で押され、標本のようになりました。
(⦿。⦿)じ~っ・・・何だかネズミのような顔立ちです。でも鼻は豚みたい。
羽根のあるネズミ豚。チューチュー鳴いているような・・・。
理科ちゃんは、急いで動物図鑑を調べました。こうもりは
捕獲されると、ストレスで、体力を消耗し、動けなくなると書いてありました。
ああ、それで、標本になっちゃったんだ。と納得した理科ちゃん、
どうすれば元気になるか図鑑を一生懸命読みました。
「おか~さ~ん。砂糖水入れるのに要らない器ある~?細いストローは?」
やれやれまた何か始まった!とお母さんは、理由も聞かず、
「そのトレイ使いなさい。ストローは引き出しにあるよ。」と
言うと、見ていたテレビに視線を戻しました。
理科ちゃんは、テレビの横に砂糖水の入ったトレイを置き、
軍手をはめた手でこうもりをそっと掴み、砂糖水の先にストローを付けたあと、
こうもりの口にその先を運びました。
テレビの横の理科ちゃんは、何をやっているのだろうと、
お母さんは見た途端、パニックになりました。
「ななな何?その手のもの・・何その黒いの。どこから連れてきたの?」
理科ちゃんは、こうもりと一晩一緒に過ごしたことを話し、疲労してるから、
糖分を与えなくっちゃ、飛べないことを説明しました。
軍手はね、人間の匂いが付くと、仲間から除け者にされるからだよと言い
一生懸命、ストローの先を、こうもりに舐めさせようとします。
「怖がらなくっていいんだよ。これ飲んだら元気になるからね。」
お母さんも、そ~っと近づいて、状況を窺っています。
「あっ、少し口開いた。きっと飲んだよ(^◇^)」
理科ちゃんは、大喜びヽ(^。^)ノ根気よく何度も飲ませたあと
窓から、こうもりを放してあげました。
こうもりは、庭を少し漂ったあと、空へと消えて行きました。
はっとした理科ちゃん、振り向いて、慌ててお母さんに聞きました。
「ねぇ、私の首、血を吸われてない?吸血鬼になったりしない?」
こうもりが飛んで行った窓からは、理科ちゃんのお母さんの
笑い声がしばらく、響き渡っていましたとさ。(#^.^#)
私はリリーさんがいつも自分の周りで起こったことを
まるで完成されたスローリーのように話してしまうことに驚いて感動します~!!
最初はこわかったけれど、つかめるまでになったんですね。
なんだか頭の中でこうもりさんの表情が出てきて、窓にぴたっと張り付いている時に「はよあけんかい」と言ってそうだなあとか、「この女ワシをブタ鼻だといいおった!」と思ってそうだなとか、元気になって最後飛んでいくときに、お母さんの笑い声が響き渡る家をあとにして、「もう絶対こない」と言ってそうだとか、色々想像しながら読みました~~~っ。
想像的には、こうもりさんはバイキンマンみたいなやつなんです(#^。^#)
最初は怖がって追い出していたのに、
手袋までつけて丁寧に砂糖水を飲ませてあげるなんて、とても優しいんですね。
私も小さい頃は真っ黒な大きなケムシを素手でつかんだりしてました(*o*)/~~~☆
気持ちのやさしい子でもあるんですね^^
コウモリとの触れ合いもなかなか不思議な体験ですね。
そのうち、コウモリ恩返しに来るかも・・・^^
奇遇な事に家もかなり前にこうもりが侵入した事があって、
大騒ぎになりました....でも掴む事は出来ませんでした。
こうもりが他の部屋へ行かないようにドアを閉め切り、
窓を開け、外へ行くのを待ちました。
その間私の母は平然と笑いながらTVを見ていました...
何て人!??
でも看病してあげるなんて優しいんだね~❤
血を吸われなくて良かったね^^
色々調べて助けてあげるなんて、なんて優しくて勇気あるんだろ理科ちゃん^^
窓越しにコウモリと見詰め合うとこ想像して微笑んじゃった♪
そうそう、コウモリの顔ってちょっと鼻がブタみたいなんですよね。
吸血鬼の心配するとこが無邪気でカワイイ(๑◠‿◠๑)
続編は、「こうもりの恩返し」ですか^^;
蝙蝠って、みたことないんですが、イメージ的にやっぱり吸血鬼って感じです。
顔は、ねずみみたいで可愛いような気もするんですが・・。
友人とお母さん、大喜びしたそうです。
うちのトイレや納戸の換気扇に、蝙蝠住み着いたときは
夜中、がさごそ音たてるんで、ビクビクしてました。