千五百もの桜の仙女に会いに
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2011/04/27 20:14:42
私のこれからお話しするのは桜の仙女の物語。
貴方にお時間がおありなら千五百もの桜の仙女のお話しの一節を聞いてください。
だって、このお話しの主人公は貴方だからですよ。
そうです。仙女のおわしますのは高遠城址。
この桜伝説は明治の廃藩置県で城が取り壊された後の事。
北越・会津戦争の戦火をくぐって生き残った元藩士が馬の教練場であった名称『桜馬場』にあった桜を明治8年(1876年)に城址跡の公園に植樹したものが物語りの始まりです。
植えてある桜はタカトオコヒガンザクラ。
花は小ぶりで花弁は薄く
色は桜色でも中心には紅を差したように紅くある姿です。
この桜は人間だけでなく愛らしい小鳥や蜜蜂の心さえ虜にします。
そう、高遠の桜は桜仙女なのです。
桜の古木は130年もの時を経たものが20本、
50年を越える桜も500本、
30年を越えている桜も300本、
若木まで入れると城址の中に桜の仙女は1500本も。
そして、微笑むように城址を埋め尽くします。
この桜の仙女様は高遠城址の桜として日本さくら会選定の『さくらの名所100選』に君臨し
タカトウヒガンザクラとして昭和35年2月には長野の天然記念物に指定されている折り紙付きの桜の名木。
別の呼び名を『天下第一の桜』といわれます。
まずは桜に会おうとするなら川から丘山を見上げましょう。80m.の高みに城址公園があるのは良くわかるでしょうから。
ほら、丘山に桜の綿雲がかかっているのが見えますか?
山にかかる桜色が雲を作ってふんわりと盛り上がる様は桜の仙女が貴方を見つけた証拠です。
風は今、空に続く口笛をふいて仙女達の雲を揺らします。
少し、歩きますよ。
階段も坂道も、ものともせずに貴方が仙女に会いに行くなら桜の雲は山の上で貴方に何を見せるのでしょう。
大丈夫、歩けますよ。桜がその姿で貴方を誘っているから。
ほら、耳を澄まして・・・さんざめく唄声は小鳥の至福ですよ、聞こえるでしょう。
小鳥は桜仙女の蜜に酔い、姿に酔って唄っているんです。
小鳥の唄いを聞いているうちに三の丸ですね。
ここで既に桜仙女の歓迎を受けて心が踊るようでしょう。でも、本番はまだまだなんです。
あと少し歩けば二の丸の本舞台ですよ。
そこが貴方の舞台です。
貴方の相手役は1500本の仙女達、どうしたら良いのでしょうね。
二の丸の舞台に上がってしまった貴方の目の前は薄紅の花の海、桜の雲海の中に浸って・・・・
桜で息をしているのでは・・・と、錯覚するほどの桜の花。
1500もの桜仙女達は髪に指に頬に着物に咲き誇る花を身に纏っています。
今、貴方が見上げれば薄紅の桜は万華鏡のよう。
桜の合間では小鳥が鳴いて鳴いて、そして唄うは桜恋しい詠い。
ほら、小鳥の詠いが貴方には泣き出しそうに切なくて立ち止まる。
立ち尽くす貴方の前に万華鏡のような桜雲海が広がれば、その瞳から心に入って流れるでしょう。
その桜は、もしも貴方が何かにはぐれて迷った心を持っていても優しく梳かして流れだすための桜の花波。
このまま桜の流れにまかせて、あの橋を、桜雲橋を渡りましょうよ。
そうして問屋門をくぐっていきますよ、桜の花弁の散り急ぐのに心を採られて迷子にならないで付いて来て下さいね。
本丸から笹曲輪や南曲輪で山の下に広がる景色が見えるはずなのに・・・・
ああ・・・桜の花の雲海が邪魔をして遠い景色もはらりはらり。
花が待っていますから遠い景色より桜の仙女の懐へ向いましょう。さぁ桜仙女は鮮やかな袂をひらりひらりと揺らして踊っていますよ。
彼女達の姿に胸を躍らせてください貴方。
ふと、吹く風に気づいて空を見上げれば青空に流れる桜の雲です。
薄い花弁は蜃気楼のように輝いて貴方めがけて舞い落ちてくる。
ひらひらはらり ひらひらはらり
春の桜の香も抱きしめてくださいね貴方は幸せな人です。
貴方に桜は恋してる。
高遠の桜は恋してる。
今年の桜は終ってしまいましたが。
来年は、来年こそは、高遠城址の桜の仙女は貴方を待っていると春の風の便りです。
いつも、なにかお返ししたいなって思っていたから^^
送ってから、気付いたけど「あれ・・・。コロさん持ってたかも・・・。」って、思いだしてしまったw
私かっこわるっw
気持ちってことで、ここは一つごりょうしゃを!(=谷=)☆あはっ
姫様に誉めてもらって物凄く嬉しいデス♪
本当に人知をを飛び越えているってくらい美しかったデス!!
今年は観光客がいつもより少なかったみたいなので
来年はみんなみんな行って欲しいデシ!!
だって素晴らしく綺麗なんだもん♪
☜m☆m☞ 王子様♪
高遠の桜はお城が壊されると言う明治の悲劇に端を発しています。
歴史だなぁ~って思ってカキコです!
桜の仙女も1500本も丘山に咲き誇るなんて世界中にも無いって思います!
今年は観光客さんが少なかったので・・・
来年はみんなに行って桜の花弁の中で泳いで欲しいです♪
ZERO~☆さん♪
お褒めの言葉感謝です!!
ありがとうございます♪
高遠の桜を少しでも表現出来たらluckyです♪
優しいお言葉をかけてくださるZERO~☆さんなら
素晴らしい仙女さんが取り合いですよぉぉぉぉ!!
絶対でしね♪
そうしたら恋バナをお願いいたしますぅ(人-ω-)←お願いのコロ♪
onpuさん♪
もう!!素晴らしい誉め言葉でしよぉぉおお!!
行ったのに行ってみたいなんて素晴らしいお褒めの言葉!!!
ありがとうございます!!
高遠の桜の雲海に行かれた方に誉めていただいて大感謝ですぅうぅぅ!!
ありがとうございます!!ありがとうございます!!
行ってみたいなあ♪
あ、わたし行ったことあったんだ^^
コロちゃんの文章がすばらしいので
思わず忘れてしまいました
素敵な文章です。高遠城がそこにあるかのように思いました!
僕にも仙女が現れてくれないかな^^
何れの桜木にも、それぞれ物語があるとお聞きしてましたが
高遠城址の桜にもまた素敵なお話があり
そして、妖精さんの紡ぐ桜の仙女の物語に聞き惚れました♪
今宵も素敵なお話に感謝です!来年こそはですね☆^^!
目の前に見えるようです。
桜の花が幾重にも重なって、まるで本当に霞か雲かと言いたい景色。
来年は、私も足を延ばせるといいナァ~(^^♪