Nicotto Town


猫バカのぶろぐ。うん。   ・・・・・・読んで?


童話  現代ver.

<ありときりぎりす>
ありは、冬に備えて、必死にえさを運んでいます。
その横できりぎりすは、呑気に歌を歌っていました。
「そんなに呑気にしてると、冬に凍え死んでしまうぞ。」
と、ありが忠告しても、知らん顔。
ありも、こんなやつにかまっている暇はない、というようにせっせと行ってしまいました。



冬が近くなっても、きりぎりすは歌っていました。
でも、外で歌っているのではありません。
ライブ会場で、10万人の観客の中、ステージに立って歌っているのです。
何があったかと言うと、ありたちが行ってしまった後も歌っていたきりぎりすは、
スカウトされ、短期間で売れに売れ、こんな広い会場で歌えるまでになったという訳です。

かなりの収入があったきりぎりすは、暖房のきいた豪華な部屋で、
食料も乏しいありたちは、寒い巣の中で、
冬を過ごしましたとさ。                        


―――おしまい―――

アバター
2011/04/29 21:30
訪問有難う御座います‼
いきなり失礼致します。
苦労しても報われない……現実ってやっぱりそういうものなのですね……
アバター
2011/04/28 22:30
・・・凄いね、現代って・・・



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