Nicotto Town


猫バカのぶろぐ。うん。   ・・・・・・読んで?


みーちゃん ~別れは突然に~

(あれぇ?ここどこ?)
少女が目を覚ましたのは、自分の部屋ではなかった。
何かふわふわとした、丸い物に乗って浮かんでいる。

「おきた?」
足元から声がした。
びっくりした少女は、声がした足元を見た。

そこにいたのは、こっちをじっと見つめている、みーちゃんだった。

「僕を助けてくれてありがとう。  おかげで、猫界に戻れる」



「・・・・・ねえ、みーちゃん、猫界って何? それと、ここどこ?」



みーちゃんは、ゆっくりと話し始めた。

    
  



    ここはね、人間界の出口から、猫界の入り口までの道なんだ。
      
      おもに、猫界を追放された猫たちが通る道さ。

         そう、僕も猫界を追放された一匹の猫なんだ。

    僕は、三毛猫の雄だから、とっても高い地位の猫だった。

     でも、それをいいことに、僕は贅沢をし始めた。天下りってやつだね。

       大切な税金を使って、おいしい物を食べに行ったり、

                     自分より身分が低い猫をこき使ったりもした。

                
             



            ある日、そんな僕に罰が下りた。

         けがを負わされ、人間界に下ろされたんだ。

           
             
             猫界に戻る方法はたった一つ

            
               「人間に拾ってもらうこと。」

           
           

          僕みたいな猫が、拾われるはずがない。
 
              そう思って、諦めていたんだ。



                 

         

              



                    
                でも、君が来てくれた。





     
「本当にありがとう。」


少し涙をためながら、みーちゃんが笑った。

      
                                  ~END~




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