ジュール・シュペルヴィエル
- カテゴリ:小説/詩
- 2009/04/17 00:14:01
詩:ジュール・シュペルヴィエル
秘められた海
だれにも見られていないとき、
海はもう海ではなくなる。
海は、だれにも見られていないときの
ぼくらのようになる。
その海には別の魚たちが泳ぎ回り、
別の波もまたうちよせる。
それは海のための海
そして、ここでぼくがしているように
海を夢見る者たちの海だ。
(from 詩集『世界の寓話』1938)
『沖の少女』現代教養文庫1335/1990.5.30刊より。
ネットの海なんて、この詩が書かれた当時は想像することもなかっただろうけれど、
コトバのイメージは、力強く響いてきました。ぼくにとってバイブルのような詩です。
海が人生そのもののような感じがします
最初の2行の引力ったら素晴らしいと思うわ。
ムーンさんの世界みたく、不思議ででもそこには癒しがあって・・・
なんだかそんな雰囲気を感じるのは私だけでしょうか^^;