みーちゃん ~会いに来たよ~
- カテゴリ:自作小説
- 2011/04/12 20:57:04
さすがにばれると考えた少女は、元の場所にみーちゃんを置いてこようと思った。
「じゃあね。みーちゃん」
少女は少しのえさを置いて、名残惜しそうに立ち去った。
その背中を、みーちゃんはただただ見つめるだけだった。
その夜、少女は夢を見た。
みーちゃんが走って来て、少女のひざに乗り、
「みゃあ」
と、ないて、また走って行ってしまった。
「あ、みーちゃ・・・・・
そこで夢は途切れた。
(なんだったんだろう・・・・・ なんかからだが重い・・・・)
「おかあさん」
「何?」
「風邪引いたみたい。」
「ほんと?!あ、確かにちょっと熱いわね・・・・・」
「うん・・・・」
「じゃあ、ベットで寝てなさい。学校には連絡しておくから。」
「わかった・・・・」
(昨日は平気だったのにな・・・・)
ベットに入ろうとする少女の足に、なにかがフワッと触った。
「ん?!」
少女が見たのは、ぐるぐるとのどを鳴らしている一匹の猫。
「みーちゃん?!?!」
遅くなっちゃったけど、読ませていただきました。
いつもながら、短い文で状況を伝えるのが上手だなあと思います。
今のところ、ほのかにホラーな香りもするねえ。楽しみです。