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被曝していない小腸・精巣でアポトーシスを確認!


福井大学高エネルギー医学研究センターの松本 英樹氏の研究
『マウスの体内でもバイスタンダー応答は誘発される!』 より

【研究概要】

低線量放射線(線量当量として0.1 Sv以下)に対する細胞応答は、高線量放射線に対するそれとは異なることが明らかにされてきている。培養細胞を用いた研究から、低線量放射線に対する細胞応答として、(1)放射線適応応答、(2)遺伝的不安定性、(3)放射線超感受性とその回復、(4)放射線誘発バイスタンダー応答が注目されている。中でも、放射線誘発バイスタンダー応答は、放射線を被ばくした細胞からの間接的影響が放射線を被ばくしていない細胞に現れる現象であり、低線量放射線のリスクを評価する上でも重要な材料となる。そこで、培養細胞ではなく正常マウスの個体においても放射線誘発バイスタンダー応答が認められるか否かについて研究した。その結果、マウスの被ばくしていない部分に存在する小腸および精巣にお
いて、放射線誘発バイスタンダー応答によるアポトーシス誘導が認められた。アポトーシスを起こした細胞は、小腸では粘膜上皮幹細胞、精巣では精原幹細胞であることが示唆された。

炭素線またはアルゴン線をICRマウスに対して、全身照射、上半身(剣状突起より頭側全て)照射、あるいは下半身(剣状突起より尾側全て)照射を行い、小腸および精巣でのTUNEL陽性細胞を計数することによりアポトーシス誘導を評価し、マウス個体におけるバイスタンダー応答について解析した。

【研究成果】

炭素線またはアルゴン線の上半身照射によりICRマウスの小腸および精巣において、バイスタンダー応答によると思われるアポトーシス誘導、すなわちTUNEL陽性細胞が顕著に認められた。このアポトーシス誘導はNO消去剤であるc-PTIOの照射前投与により部分的に抑制された。小腸において、TUNEL陽性細胞が認められたのは、小腸腺窩の基部に近い場所であり、そこに位置するといわれている小腸上皮細胞の幹細胞がアポトーシスを起こしていることが示唆された。精巣において、TUNEL陽性細胞が認められたのは、精巣小体の周辺部であり、精原細胞、一次および二次精母細胞がアポトーシスを起こしていることが示唆された。またこのバイスタンダー応答にもNOラジカルの関与が示唆された。

【まとめ】

本研究により、培養細胞のみならずマウス個体においても、放射線誘発バイスタンダー応答によるアポトーシス誘導が観察された。このバイスタンダー応答にもNOラジカルが関与していることが示唆された。

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松本 英樹氏は医療の面から放射線の可能性を研究される人ですが、要するに癌治療において、癌細胞のアポトーシスを誘導できるかどうかということであろうと理解しました。

心ある医療研究者であれば、放射線、それも医療に使うような低線量の放射線が正常細胞にどのような影響を与えるかに関心を持たれるのは当然であろうと想います。

放射線の人体への影響はおおざっぱに、

●これ以上低いと影響なしとする、しきい値あり説(10年ほど前までの多数派学説、現在の権威の主張する学説)

●いくら低くても比例的に影響はあるとする、しきい値なし説(数年前までの少数派学説、国際機関で採用されているタフな学説)

●低線量放射線は別の作用をするという説(21世紀になって実験方法が開発されてきたため従来の仮説が実証されつつある。マイクロビーム照射という方法で狙った細胞を必要な分だけ被曝させられる。)

もちろん、松本 英樹氏は三つ目の研究者です。

このPDFの研究では、『被曝していない小腸・精巣でアポトーシスが観察された!』と結論付けています。

小腸といえば免疫、精巣といえば遺伝を想い出します。以前なんでや劇場で免疫の話を学んだので今では理解することにアレルギーはありません。上半身、他の部分の被曝で免疫と遺伝にアポトーシスがあるとすれば重大な問題です。個体の生存と、種の生存の両方に関わるからです。

またこの研究結果は、(私が勉強した範囲内において)広島・長崎の被爆、チェルノブイリでの被曝の闇に葬られた結果と一致しており、ハーバード大学をはじめとする当時の権威たちが自分たちの学説を転覆させられかねない最も怖れた結果であると想います。

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2011/04/13 02:05
ちみちゃん^^
調べてみたら昭和25年ごろからじわじわと原子力に手を出し始めていたみたいです。
被爆国だから慎重にという学者もいたみたいだし、被爆国ということもあって日本全体では乗る気ではなかったようなのですが、いろいろあって昭和30年ごろからはどんどん予算が増えて行って、それからずっとお金をつぎ込んでしまっているみたいです。

危ないことは危ないと言える国民になれるよう、これかも発信していきます!

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2011/04/13 01:31
低線量放射線が直接内臓に届かなくても、
免疫をつかさどる小腸、遺伝をつかさどる精巣に、悪影響があるとは・・・
福島の原発事故で、大きく被曝していない人にも、
確実に、体へ、これから悪影響が出てくるということなのですね(>_<")

まだ全然目に見えていません。
だけれど、数年後、数十年後、子孫へ出るのか、必ず出てしまう。

宇宙線や、太陽線が、地上に届く範囲の放射線は、自然の一部なので、
人体は、それを踏まえて進化してきているので、耐性はあるけれど、
人工の放射線に関しては、耐性がありません。

人工の放射線が、人体にどのような影響を与えていくのか、
日本が体をもって示していくことになるのかと思うと、ぞっとします。

この現象の報告を、理解して受け止めて、国民に、危惧を伝えてほしい。
これからでも、守れる分は、守っていってほしいです。

今、日本は、世界の人がバカにするほど、ほのぼのと構えている人が多いです。
「安全だ」宗教みたいで、きもちわるい。。。
危ないことは、危ない、きちんと認めていける国民になってほしいと願います。




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