■近代文藝之研究|研究|ルイ王家の夢の…(41)
- カテゴリ:その他
- 2011/04/05 07:02:53
■近代文藝之研究|研究|ルイ王家の夢の跡 十四(2)
グラン、ツリアノンは既に述べたる如く、固とルイ十四世がマダム、マントノンの爲めに建てたる小宮にして、其の尚ほ平明なる古典式建築の面影を存するところ、多く後の風氣に感染せざるの藝術たり。中にナポレオン一世の遺物を保留したる一室あり。彼れが用ひし寢臺は、以て前のルイ十四世のそれと對照すべく、其の他、椅子に卓子に、ある限りの什器は一種別樣の色調を有して、ヴェルサイユ宮の靡麗の藝術に馴れし眼を新たにす。
ナポレオンの寢臺は其の臺の輪廓、截りたる如き方形にして、頭尾の楯の内面に用ひたる卷曲線は細麗の風を避けて、數尺たゞ一卷曲の雄勁なる趣きを寓したり。金《きん》を泥《でい》すべき所に一面の木地を見せ、圖紋を要する處には直線を以て劃りたる中央に唯《ただ》一《ひと》つの卷曲線圖を施して堆積累重の臭味を脱せり。
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*註1:既に
「既」の正字体。「白」+「ヒ」+「旡」。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/sudeni.jpg
*註2:述べ
「述」の旧字体。「シンニョウ」は「二点シンニョウ」。
*註3:固と
訓みは「も(と)」と思われる。
*註4:尚ほ
「尚」の旧字体。「ナオガシラ」は「小」。
*註5:平明
「平」の旧字体。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/hei.jpg
*註6:古典式建築
原本では「古曲式建築」とあるが誤植と思われるので改めた。
*註7:遺物
「遺」の旧字体。「シンニョウ」は「二点シンニョウ」。
*註8:前の
「前」の旧字体。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/zen_mae.jpg
*註9:什器
「器」の旧字体。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/ki_utsuwa.jpg
(*今回以前のBlogページにも「器」の文字が多く用いられていおり、いずれも旧字体と思われるが、追加註記の余裕がないため、そのままとした。留意されたい。)
*註10:色調
「調」の旧字体。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/cyou_shiraberu.jpg
*註11:内面
「内」の旧字体。「冂(=エンガマエ)」+「入」。
*註12:避け
「避」の旧字体。「シンニョウ」は「二点シンニョウ」。
*註13:泥《でい》すべき所
「所」の旧字体。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/tokoro.jpg
*註14:圖紋
「紋」の旧字体。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/mon.jpg
*註15:要する
「要」の俗字体。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/you.jpg
*註16:臭味
「臭」の旧字体。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/syuu_kusai.jpg
*註17:脱せり
「脱」の旧字体。旁が「兌」。
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■抱月『近代文藝之研究』を註記なしに通しで読みたいかたは、こちらをどうぞ。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/kbk_tobira.html
■このテキストの原本は国立国会図書館「近代デジタルライブラリー」収録の「近代文芸之研究 / 島村抱月(滝太郎)著 早稲田大学出版部, 明42.6」の画像データに依っています。
http://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/871630/1
数日間ニコタにこれなくなるので夜中ですが少し…
受験に入る前、私は「なんで勉強するのかな」と考えてはいたものの
なかなか答えを見出せないで居いました。
大人になって役に立つの?別にソレ自体が問題として出るわけじゃないし
意味はあったとしても、社会に出て使うものだけやればいいのに。
とか、なんとか考えていましたが…浅く考えてるうちに受験に。
受験では、「考えるな、覚えろ」と言われ理解もせず覚えてました
でもそれって、短期間で覚えるのって受験が終わったらわすれちゃうんですよね。
受験って勉強じゃない気がします、もう暗記?
その受験もやっと終わったので「勉強」について考えてみようかなとおもってました。
小学校・中学校・高校での勉強って意外と社会ではそのものを使うことは無くても
遠まわしにだったり総合的に使うことがあるような気がします。
例えば理科だったら、火事とかだったら煙が上へ行く性質かあることを知っていれば
死ぬこともないし(簡単すぎるけれど)
とある山のトンネルであった事故でも煙の性質を知っていたから助かった人や知らなかったから、
信じなかったから死んでしまった人もいるそうです。
トンネルの話は母から聞いてなんとなくしか覚えてないのですが…
母から聞いた時には「意外と理科の授業もやくにたつじゃん」と思ったのを覚えています。
勉強してる時はばらばらとして共通性の無い物事だけれどたまにふっと繋がるときがあります。
繋がるときは色々、人の話を聞いてた時だったりTVだったり・・・
歴史を学んで国語で万葉集などを読むと
「この人はこんな時代だったからこんな詩を読んだんだ」と思うと
その瞬間すこし嬉しくなって、世界が少し見えたような気になるんです。
これもげるぞるさんの言う私の窓が広がった瞬間かな、と。
きっとこれから勉強がいやになるときがあると思います。
でもその時はげるぞるさんの書いてくださったのをみて、やる気をだそうと思います。
げるぞるさんがこういう事をお話してくださるととても嬉しいです。
母の話もいいですけれど…色々な人の話を聞いて外をみる窓を大きくしていきたいと思いました。
乱文・誤字脱字すいません><
夜中に失礼しましたっ、熊本行ってきます♪
俺も眠いけど今日も元気にするか