Nicotto Town



川野君

川野君は 山口県で生まれた。

戦争が終わって 男たちが 戦場から 帰ってきた。

そして それまでの時間を取り戻すようにして

人々は 子づくりにはげんだ。

第一次ベビーブームと呼ばれる世代の子として生まれたの。

子供のころから

「この子は頭がいいわね。きっと東大に入るようになるわね。」

そう言われながら育ち 小学校 中学校では いつもトップの成績

エリート養成校と呼ばれる 国立大の付属高校に進学

親元を離れて 寮生活

目標は 東大進学

子供のころ 繰り返し耳にした言葉を実現するかのように

当時は 国立大学は 二つのグループに分かれていて

それぞれ 一期校 二期校 と呼ばれていた

その意味は 入試の日取りが違うということ

つまり 国立大学に行きたい人は 二回のチャンスがあった

川野君は もちろん 東大 そして二期校から 外語大を

結果は 東大 不合格 東京外国語大学 合格

東京外国語大学も 略したら 東大

世間の評価も トップグループに入ってるのに

どうしても 東大に入りたいと 外語大を退学して東大受験

ところが 当時は 学生運動真っ盛り

東大は 時計台占拠 機動隊導入 ・・・・・

大荒れになってしまった

そして その年の入試 中止

なんということでしょう

しかたがないので 外語大 再受験

不合格!!!!

名古屋大学に

川野君は これも運命とあきらめたのか

それとも これ以上 親の負担を増やせないと思ったのか

東大 再受験はしなかった

その彼に再会したのは 東大の図書室

就職により 東大にはいったのです。

おちのついたところで おしまい。



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2011/03/21 10:54
のんのさん
縁なんでしょうかねぇ
語学のほうに進んだようです
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2011/03/21 06:50
そういう縁もありでしょうか・・・・
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2011/03/20 13:48
杏さん
そうなんですよ
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2011/03/20 13:25
実話なの?
スッゴイ人だなぁ
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2011/03/20 11:22
くららさん
そうなんです
図書室の職員  司書かな  いちおう 国家公務員
実話なんです。
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2011/03/20 01:13
学生としてではなく職員として…
東大と縁があったということなのね。




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