☆神仏習合
- カテゴリ:勉強
- 2011/03/10 00:23:08
日本の特徴のようにいわれる神仏習合ですが、その起こりを少々調べてみました。
まず考えられるのが、仏教の発祥の国インドなどでも見られたように、土着の宗教の神々を取り込み、護法神にしてしまうことだそうです。ただ、これは習合とはいいにくい面もありそうな気もします。
また、古くは蘇我氏と物部氏が仏教導入について争ったのですが、各々の共通する最終的な目的は支配力を強化しようということだったと言われています。ただ、その体制が独裁政権を目指すか連合政権を目指すかの違いから、そのシンボルとして一神教(?)である仏教と多神教である神道が選ばれたわけです。ご存知の通り、最終的には仏教は導入されたのですが、根強く土着の神々の信仰をする富豪層の台頭などもあって体制の維持は難しく、やがては神仏習合にならざるを得なくなったとする意見があるそうです。
他にも様々な意見があるようですが、複雑極まりない動きであったことは間違いありません。
もうひとつ、日本では天皇は神道の最高神官でもある、という点があります。(現在でもそうです)
蘇我氏が勝ったとはいえ、それは天皇が統治する国の内部での権力争いでした。
仏教が勝ったからと言って、神道を否定してしまうと天皇制も否定してしまう事になってしまいます。
だから神道が滅びずに残り、仏教勢力が天皇の権威を利用する過程で両者が融合した、という面もあります。
時代と国を超えた永遠のテーマなのかも。